口腔外科総合研究所

口腔外科総合研究所  トップページ
口腔外科とは?
口腔外科って何?
口腔外科の病気
どんな診察をするの?
具体的な症例
親知らず
顎関節症
口腔ガン
口臭治療
インプラント
ドライマウス
contact
口腔顔面痛
無料相談室etc.
相談室へのお問い合わせ
口腔外科無料相談室
相談内容検索2
相談内容検索1
リンク集
サイト運営について
当サイトへのリンク
サイト運営者
施設紹介
患者様の声
診療時間/アクセスマップ
医院へのお問い合わせ

相談内容検索1 口腔外科総合研究所

相談内容検索1



質問内容 年齢 性別 相談日
唾石症の手術後の痛みを伴った舌のしびれ 40代 女性 2011年11月19日

【相談者】2011年11月19日  女性 T
72歳の母のことで質問です。唾石症の手術後(12ミリの石を摘出)約5ヶ月過ぎても痛みを伴った舌のしびれが取れません。

今年6月に唾石症の手術(12ミリの石の摘出)を口内(右側)から行い、術後、舌の右半分に軽いしびれ感がありました。ところが、術後一ヶ月頃よりしびれがひどくなり、痛みも感じるようになり、味覚障害もあり人工唾液サリベートを時々使用していました。8月からは神経修復するようメチコバール錠の服用を始め、9月には舌の痛みが強いため、舌痛症の薬ロンラックス錠、ドグマチール錠を服用し、20日間で痛みはほとんどとれたため、服用は中断しましたが、舌の右側はしびれて話しづらく、また以前と変わらず熱いものを口に入れると痛みを感じます。

現在も痛みを伴ったしびれが続いており、食べる時や話す時に舌が動きにくく、症状は改善されていません。何か改善できる方法はないものでしょうか。来週月曜日(28日)に手術した病院で診察してもらうことになっているので、それまでにご返答いただけると幸いです。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
12mmというとやや大きい唾石ですから、顎下腺の導管開口部近くの導管(ワルトン管)内にあったのではないかと推測します。ここにある唾石を口腔内から摘出する際には、舌と下顎臼歯部の間の口底粘膜を切開しますが、切開線のすぐ近くに舌神経が走行しているため、摘出の際にこの神経が傷ついてしまった可能性があります。

確かに舌神経が傷つくと舌の知覚は麻痺しますが、通常は時間の経過とともに神経は徐々に回復するものです。しかし場合によっては神経が治りきらず、しばらくしてから痛みが生じるケースもあります。その場合は痺れているのにピリピリと痛むことが特徴で、カウザルギーや神経障害性疼痛と称される難治性の症状に該当します。

これらの痛みに対しては、神経損傷からの回復を促進するビタミンB12製剤メチコバールやベンゾシアゼピン系抗不安薬ロンラックス、抗精神病薬ドグマチールが処方されますが、実際に効果があったようですね。しかしまだ不十分なようですから、星状神経節ブロックや抗けいれん薬、抗うつ薬など痛みに対して有効な他の治療法も検討する必要があるでしょう。28日の診察日によく相談されることをお勧めします。

【相談者】2012年1月12日  女性 T
昨年11月に下記の質問を送りましたTと申します。その節は、迅速かつ丁寧なお返事を頂き誠にありがとうございました。その後の経過を含め、再度質問させていただきます。

口腔内から唾石を摘出したため、細かい舌神経を傷つけ今の症状が出でいることは、執刀した耳鼻科の先生も認めておられます。神経ブロックについて、その先生のほかに、地元のかかりつけの耳鼻科の先生や歯科の先生にも相談したところ、リスクが高いためやめたほうがよいと言われたそうです。

以前飲んでいたロンラックス錠やドグマチール錠は、眠気が強いため、地元の耳鼻科で処方されたリリカカプセルに替え、始めは一日一回、一週間しても効果がないため二回に増やしたものの、舌の動きが悪く話すのもしんどいし、痺れが舌先だけでなく歯茎や歯まで痛いような感じで何とも辛いため、先生に相談し、薬が合わなかったのだろうと今は服用をやめています。

耳鼻科で出せる薬は一通り試して効果がなかったので、麻酔科にかかることを勧められ、明日、執刀した耳鼻科の先生を尋ね、相談してみる予定です。その先生では特に治療方法も提示していただけないため、別の科にかからなければいけないと思っていますが、愛媛県で良いペインクリニックなどありましたら、教えていただけないでしょうか?また、他の薬や治療法、神経ブロックについても、アドバイスいただければ助かります。

母とは離れて暮らしているため、電話でしか様子がわからないのですが、症状が悪化しているようで心配です。お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌神経損傷後の神経障害性疼痛に対しては、以前の回答通り星状神経性ブロックや薬物療法が有効です。星状神経性ブロックは決してリスクの高い治療法ではありません。

確かに首の血管からの出血や気胸、感染が生じるケースもありますが、ほとんどの場合は問題なく治療を継続することができます。星状神経性ブロックは治療開始時期が早ければ早いほど効果が高いため、半年が経過した現時点では初期の開始と比較すると効果が劣るかもしれません。しかし、試してみても無駄ではありません。

一方、薬物療法として最も鎮痛効果が高いのが三環系抗うつ薬です。ドグマチールは抗うつ薬の一種でも鎮痛作用は期待できず、ベンゾジアゼピン系抗不安薬のロンラックスも同様です。

またリリカは効果が期待できるものの、血中半減期を考慮すると1日1回の服用では不十分で、1日に2回服用する必要があります。この薬には25mgカプセル、75mgカプセル、150mgカプセルと3種類がありますが、標準的な75mgカプセルを処方されたのでしょうか?

薬が合わなかったとの事ですが、治療初期は25mgカプセルから服用を開始すると副作用が生じにくく、体が慣れてきてから徐々に量を増やしていくのがよい方法です。腎機能との兼ね合いはありますが1日600rまでは増量が可能なため、リリカの服用方法を工夫すると効果が上がる可能性はあるでしょう。

従って、三環系抗うつ薬や星状神経性ブロックについて再度相談されることをお勧めします。また、その他の方法としては表面麻酔薬の塗布や麻薬の使用、漢方薬、はり治療、理学療法、舌神経再建術などが考えられます。


COPYRIGHT(C)2013 口腔外科総合研究所 ALL RIGHTS RESERVED.