口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

下顎前突の骨切り手術後の痛みと麻痺

年齢 性別 相談日

40代

男性

2020年05月14日

質問1

3/25に下顎前突の骨切り手術をして今 両顎にチタンプレートで固定しています。術後左側の舌、頬、下の歯茎が麻痺しています。そろそろ術後2ヶ月経過しようとしていますが、左の頬や下の歯茎からの痛みが強く、毎日続いています。その為仕事も休んでいます。予定ではもう復帰してるはずですが、とても辛く、主治医に相談しても、原因が無い。とだけ言われ困っています。左の顎下腺あたりにウズラの卵大の硬いシコリがあり それも少し痛いです。先生。どうかご教授ください

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎前突(受け口)に対して下顎骨を後方に、上顎骨を前方に移動させるために骨切り術を実施されたと推察します。この手術は上下顎の骨をそれぞれ切断し、理想的な位置に移動させた後、チタンのプレートやスクリューで固定する手術です。

下顎骨の内部には下歯槽神経が走行しており、骨切り術の際にこの神経が傷つくと歯肉などに麻痺が生じます。また、下顎骨の内側と舌の間の舌神経が傷つくと舌の麻痺が生じます。このような理由により麻痺が生じたのでしょう。

左の顎下腫のあたりには顎下リンパ節があるため、手術後の炎症や細菌感染による痛みが疑われます。

細菌感染については原因となる感染巣をきれいにし、抗生物質を服用することにより改善が可能です。神経が傷ついて痛む神経障害性疼痛については、抗うつ薬や抗けいれん薬などの薬物療法を中心とした治療が効果的です。