口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

正中過剰埋伏歯

年齢 性別 相談日
30代 女性 2009年2月21日

【相談者】2009年2月21日 30代 女性 Y

7歳の長男ですが、六歳の時初めて1本乳歯(前歯)が抜けましたが,その後はえてきた歯は、表裏が逆になってまして、歯科でCTを撮ったところ、上の歯茎の中に余分な歯が2本あり、その歯が邪魔をしたのだ。そしてまだ生えていない他の全部の永久歯の神経も通常よりずっと細くてうまく成長していない(先天的な奇形)、だから乳歯もなかなか抜けないのだ、と説明をうけました。

生え変わったのはその1本だけでほかの歯は動きもしません。このまま様子を見ていてもいいでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上顎前歯部には「正中過剰埋伏歯」という余分な歯が1~2本できる場合がありますが、永久歯の歯並びに特に影響がなければ、そのまま放置しておきます。ただし、ご子息のように生えてきた永久歯が180度捻転している場合は矯正治療を検討し、治療前に抜歯を行う可能性もあります。

また見た目を改善するために、コンポジット・レジンという樹脂を使って歯の形を修正する方法もあります。どの治療を選択すべきかについては、治療時期や費用も含めて担当の先生とよく相談されるとよいでしょう。

また、永久歯の先天的な奇形で生え換わりが順調に進んでいないということですが、現時点でとれる方法はないと思われます。従って、乳歯で問題なく食事ができているようなら、このままで様子を見ていくのも一案です。