口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪
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口腔外科無料相談室



上顎と上の前歯舌あたりがヌルヌル、ベタベタします

年齢 性別 相談日

50代

女性

2022年8月18日

質問1

2年以上前から口の中の不快感に朝から晩まで悩まされています。上顎と上の前歯舌あたりがヌルヌル、ベタベタして、舌が上顎に吸い付き、ジュワジュワ?

表現が難しいのですが、とにかく口の中が一日中気持ち悪いです。舌も凄いザラザラしてます。ネットではしらべつくし、耳鼻科では漢方、亜鉛の薬を処方されましたが全く効果なしでした。

本当に精神的にまいっています。味覚ははっきりしてますが、食事のメニューも考えられません。家庭環境にもストレスが凄くあり、さらにこの症状がストレスです。不眠症で眠剤と精神安定剤は10年以上飲んでます。

歯医者で夜間のマウスピースを作ってはめている時だけは不快感はなくなります。でも朝外した時に唾液がすごくねばつぎす。もうどうしたらいいかわかりません。口腔内異常感症、口腔セネストパチーでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

お話の内容から、確かに口腔異常感症や口腔セネストパチーが疑われます。これらの病気に対しては抗精神病薬や抗うつ薬、抗けいれん薬が効果を発揮する可能性があります。

夜間のマウスピース(スプリント)装着中は不快感がなくなるということは、スプリントの装着感が不快な感覚を感じにくくしていると推察します。この現象は「ゲートコントロール説」という理論によって説明することができます。

対応法ですが、昼間も何らかの刺激を口腔粘膜に加え続けることが現実的な解決策となるかもしれません。嚙み合わせに問題が生じることもありますが、夜間と同様にスプリントを使用する他、しばらく噛んで丸めたガムを舌の上で転がし続ける「コロコロガム法」も効果的なのでお勧めします。

higuchidc.com/p199korokor.htm

一日中食いしばりが続き、口の中がこわばった状態に陥っている場合はコロコロガム法が力を抜く練習にもなります。他にも姿勢や呼吸により力を抜く方法があります。

www.koku-naika.com/p2808.html

また、唾液の出が悪くて口が乾燥している状態、すなわちドライマウスになるとヌルヌル、ベタベタすることもあります。口腔粘膜の湿潤度や唾液の分泌量を調べることにより、容易にドライマウスかどうかがわかるため、一度調べることをお勧めします。ドライマウスには有効な対処法や治療法があります。

www.koku-naika.com/p248drymouth1.html

 

喉に違和感を覚える

年齢 性別 相談日

20代

女性

2022年8月17日

質問1

1ヶ月前(7月9日)に喉に違和感を覚える写真を撮っていたのですが、本日8月17日にたまたま写真を撮った時に、同じ部分に赤い点がありました。触った感じは赤いところは浮き出ていて、ぷよぷよしています。痛みはありません。

口内炎は一、二週間で治るとのことで、検索すればするほど、癌など怖い言葉がでてきます。仕事の都合で10月まで病院が開いてる時間に休めません。放置しても大丈夫なものなのでしょうか?お手数おかけ致しますが、ご返信の程よろしくお願い致します。

 喉に違和感を覚える喉に違和感を覚える

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

この周辺にはワルダイエル咽頭輪という扁桃組織が多数あり、細菌やウイルスの刺激によって炎症を起こすと、しばしば赤くなったり腫れたりする症状が現れます。ただし、腫瘍や癌の可能性がゼロとは言い切れないため、可能であれば早期に医療機関を受診されることをお勧めします。10月まで受診が難しいようであれば少なくとも観察を怠らず、病変の大きさ、色や形に変化がみられる場合は、受診を急いだ方がよいでしょう。

質問2

お世話になります。早速のご返信ありがとうございます。再度質問になってしまい、申し訳ありません。炎症ですが、1ヶ月以上も続くものなのでしょうか??今日も大きさは変わらなかったのですが、ありました…また、写真でも確認できるかと思いますが、赤いところのすぐ下が若干黄色になっていたのも気になります…

病院ですが、耳鼻咽喉科に受診を考えていますが、どのような検査をすれば正体がわかるものなのでしょうか?続けてで申し訳ありませんが、お手隙の頃、ご返信の程よろしくお願い致します。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

炎症の原因は刺激なので、細菌感染や食物、うがい薬などによる刺激がある限り、炎症が1か月間続いても不思議ではありません。検査の方法としては主に細菌検査、細胞診、組織検査などが考えられます。

質問3

お世話になります。怖かったので、昨日仕事終わりに耳鼻咽喉科を受診しました。喉の奥を観察することと、樋口先生にもお送りした写真を見てもらうことをしてもらいました。結果的に先生もおっしゃってたように食べ癖や生活習慣の癖で炎症が続くのだろうとのことでした。

口を開けて寝てしまうのも関係あるのでしょうか?…検査は細胞など摂ることはしなかったのですが、とても安心できました。先生に相談することで、病院に行く決断ができました。ありがとうございます。

回答3
大事にならず解決して何よりです。口を開けて寝るとどうしても口呼吸を行うことになるため、口やのどの乾燥から細菌が繁殖し炎症が起こりやすくなります。この点に留意することをお勧めします。

謝辞 

お世話になります。たしかに寝起きはすぐ水が欲しくなる程口の中から喉にかけて乾燥しています…なにか対策とってみます。

この度は沢山の質問に答えていただきありがとうございます。先生がいなければ、いろいろ考えすぎて病院にも行かないという悪循環に陥ってたと思います。今後もしっかり口の中をケアしていこうと思います。ありがとうございました。

 

 

顎骨壊死のリスクについて

年齢 性別 相談日

40代

女性

2022年6月22日

質問1

70代の母のことで相談させて下さい。先日がんの骨転移告知を受け、デノスマブ(ランマーク)治療が始まりました。病院側から副作用について何も説明なく1回のみ投与を受けてしまったのですが、その後調べて顎骨壊死の副作用について知り、とても不安になっております。

かかりつけの歯科医(口腔外科)に相談したところ、顎骨壊死のリスクになり得る歯(下顎奥歯に根尖病巣=歯冠大の歯根嚢胞、神経に接近している)があるとのこと(現在自覚症状なし)。抜歯するなら投与回数の少ない今がいい、今抜歯しないなら今後症状が出たときに根幹治療で対症療法となり、以後抜歯は行わない。どちらにするかは自分で決めるようにと言われています。

いずれを選択しても顎骨壊死のリスクを孕んでおり、非常に頭を悩ませております。難しい選択ですが、爆弾を抱え続けるより今抜歯した方がいいだろうと気持ちは固まりつつありますが、いくつか疑問点があり、先生のご意見やアドバイスを頂けたら幸いです。

(質問1)
抜歯しない場合、歯根嚢胞は今後症状が出てからの治療でいいのでしょうか?また、根尖病巣は上記の歯以外にも2~3あるそうですが、それはたいしたことないから問題ないとのこと。これらも症状が出てからの根幹治療というのは一般的ですか?(歯冠大のものに比べレントゲン写真で黒く映っていたものは大分小さかったです)ちなみに今後は月1回のペースで定期診察を受ける予定です。

(質問2)
素人の検索で得た知識ですが、歯根嚢胞に対する治療の選択肢としては以下の3通りあると理解しましたが合っていますでしょうか。歯根端切除術は大臼歯の場合は不可との情報も見ましたが、実際選択肢としてあり得ますか?
① 抜歯+嚢胞摘出
② 根幹治療のみ(抜歯なし)
③ 歯根端切除術+嚢胞摘出術(抜歯なし)
①③は顎骨壊死のリスク因子とされている「骨への侵襲的歯科治療」に該当するのでやるなら今、②の根幹治療自体はリスク因子ではないものの、根幹治療がうまくいかなかった場合、将来的に侵襲的歯科治療が必要になり、その際は「ランマークの投与期間」がリスク因子となってくる(今後骨髄抑制を伴う治療も予定していることから炎症リスクは高くなると思われる)。このような考えから現時点での①に気持ちが傾いていますが、②とした場合のリスク評価を教えて頂きたいです。根幹治療を繰り返し、炎症状態が継続してしまうリスクはそれなりに高いと思われますか?また、根尖病巣の再発リスクという意味では①→③→②の順に安全という理解で合っていますか?

(質問3)
上記で挙げたリスク因子は2016年の顎骨壊死についてのポジションペーパーに基づいたものですが、それ以降「抜歯そのものはリスク因子ではなく、根尖病巣などの感染源となり得る歯は早期に積極的に抜歯した方が顎骨壊死を予防できる」「抜歯前のランマーク休薬は必要ない」とする研究結果が発表されていると承知しております。抜歯のリスクや抜歯後の休薬について、現時点でのコンセンサスはどうなっているのか、分かる範囲で教えて下さい。(乳腺主治医は抜歯前3ヵ月の休薬、歯科医は休薬必要なしと意見が相違しており、これも悩みどころです)

以上、まとまりなく長文の質問で申し訳ございません。宜しくお願い致します。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

大変ご心配されている様子なので、初めに最も重要なことをお伝えします。デノスマブ(ランマーク)による顎骨壊死の発生頻度は、がん患者全体の1.8%とされています。ほとんど無視してもよい数値ですから、過剰なご心配は無用といえるでしょう。

根尖病変があるということですが、 現在無症状であれば今後も問題が生じない可能性が高いと思われます。加えて、その根尖病変が近々顎骨壊死を引き起こすとも考えられません。運悪く症状が生じた場合は、その時点で治療を受けましょう。万一抜歯が必要となっても、抜歯後に骨面が露出しない抜歯方法を行うことにより、顎骨壊死が生じることはないと推察します。

上記の通り、歯の心配よりがん治療に専念されることをお勧めします。がん治療を良好な状態で進めていくためには口腔内を清潔に保つことが重要で、それ自体が顎骨壊死の予防となります。歯科では当面念入りな診察を受けながら、経過を観察しましょう。

治療方法のもう一つの選択肢は抜歯後に嚢胞を摘出し、抜いた歯を元の位置に戻す再植術です。また、休薬すれば顎骨壊死が起こりにくくなるというデータは存在しません。むしろがん治療の妨げとなるため有害といえます。

質問2

この度は早速ご回答下さり有難うございます。大きな不安の中、このような相談の場を設けて下さっていること、とても心強く思っております。1.8%は結構高い数字と個人的には受け止めています。

歯根嚢胞のある箇所は現在無症状ですが、過去に何度か歯ぐきにニキビ様のものができたことがあるそうです。特に治療せず自然治癒したのですが、先生曰く、自分の免疫の力で自浄作用が働いたのだろうとのこと。過去に症状があったということは、繰り返す可能性もありますか?

今後、同じ症状が出た際、がん治療薬による骨髄抑制下では炎症がひどくなり、それが顎骨壊死に繋がらないか心配しています。このケースでも現時点で予防的に抜歯や歯根嚢胞に対する治療はしなくて問題ないでしょうか。

先生のお話を伺って、過度に心配することはないのかもと少し力が抜けました。「顎骨壊死は治療が難しく、とにかく恐ろしい病気である」との思いに支配されてしまっていますが(歯科医もそのように言うので・・・)、今は治療法もあり、運悪く発症してもなんとかなると思っていいですか?

歯根嚢胞の治療法や休薬についても別途お答え下さり有難うございました。休薬については、抜歯の為にがん治療が3ヵ月以上延期されるのはとても受け入れられないと思っていたので、大変参考になりました。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

1.8%という数値について、高いという認識には当たらないと推察します。人間を含む生物を対象とした研究や調査では、有意水準は一般的に5%と設定されます。即ち5%以下は誤差の範囲内とし、考慮の範囲外とするのが医学・生物学の常識的な捉え方です。

過去の調査で顎骨壊死を生じた 1.8%の患者さんには、個々の事情が存在したはずです。そこへ突然がんの宣告を受けた場合は、当然がんの治療が最優先され、それ以外の体の問題は後回しになってしまうのが実情でしょう。中には永く歯の問題を抱えながらも、抜かねばならない歯を放置していた患者さんがいるかもしれません。そのような患者さんの中から顎骨壊死が生じた可能性もあります。

がんの治療前に口の中を点検し、急な抜歯を要する歯がないことを確認している場合は、顎骨壊死につながることはほとんどないと推察します。がん治療の前後に口の中の状態を歯科で確認してもらいましょう。このような口腔ケアを 周術期口腔機能管理 といい、がん治療では必要なものとされています。体調の変化によっては周術期口腔機能管理を受けることが難しい時期もあるでしょうが、体調に問題がない場合はケアを受けることをお勧めします。今後、顎骨壊死が生じることは考えにくい状況ですが、万一顎骨壊死が生じても軽症であれば大きな問題とはならず、重症であっても治療法はあります。

歯根嚢胞について、歯ぐきのニキビ様のものを「サイナス・トラクト」もしくは「フィステル」といいます。これは歯根嚢胞の部分から生じた膿が歯肉を破って流れ出している状態です。最初の質問に自覚症状がないと書かれていたため、抜歯の必要無しと考えましたが、サイナス・トラクトが生じている場合は早めに抜歯した方が安全でしょう。

質問3 2022年6月24日
こんにちは。お忙しいところ再度の質問にお時間割いて頂き恐縮です。とても丁寧なお返事を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。発症率の有意水準についての考え方、大変勉強になりました。また顎骨壊死発症した方には様々な背景因子があるということも理解致しました。必要なケアを行えば、過度に恐れるものではないと分かり、お蔭様で心が軽くなりました。ご多忙の折、大変申し訳ないのですが、最後に1点だけ質問をお許し下さい。

現在無症状という歯について、正確な情報をお伝えしておらず失礼しました。過去にサイナス・トラクトを起こしているということで、「早めに抜歯した方が安全だろう」とのこと。根幹治療ではなく最初から抜歯という選択をする理由というのは、以下のような考え方で合っていますか?

・根幹治療がうまくいかなかった場合、炎症を繰り返す可能性がある
・炎症が顎骨壊死を引き起こすリスク因子なので、その可能性を現時点で排除した方が安全
・根幹治療を繰り返しても成功しなければ、将来的に侵襲的歯科治療が必要になり、その際は「ランマークの投与期間」がリスク因子となってくるので投与回数の少ない現時点で予防的抜歯がより安全
・今後骨髄抑制を伴う治療も予定していることから炎症リスクは高くなると思われる
回答3
歯のことだけを考えての回答であれば、根管治療でも抜歯でも顎骨壊死を起こさないように治療を進めることは十分可能であると推察します。最も懸念されることは、がんの治療期間中に歯の治療ができないほどに体力が低下したり、口腔粘膜炎が生じたりすることです。歯の治療ができないことが予想される場合は、抜歯を優先した方がよいでしょう。

謝辞 

抜歯という選択についての考え方、よく理解できました。この度はお忙しいところ、一つ一つの質問に丁寧にお答え下さり、母娘ともども感謝の気持ちでいっぱいです。おかげさまで頭が整理され、すっきり致しました。教えて頂いた知見を元に、納得のいく選択をし、治療に臨みたいと思います。関東在住の為、樋口先生に診て頂くことができず残念です。遠くから先生のご健康と益々のご活躍をお祈り申し上げます。この度は本当に有難うございました。

 

 

口腔セネストパチーで苦しんでいます

年齢 性別 相談日

70代

女性

2022年5月17日

質問1

口腔セネストパチーで苦しんでいます。下前歯の辺りからドロドロの唾液がわき上がり口蓋に引っ付きます。そこに舌があたり一日不快でたまりません。悪化の一途をたどり食事はまずく、また寝ていても舌がズリズリして目を醒ますなどとても苦しいです。

東京の心療歯科に通いテトラミド、トリプタノール、エビリファイリフレックスなどを試しましたが全く反応がありません。なんとか少しでも楽になる方法はないものでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

唾液や舌に何らかの異常がある場合は改善する方法が見つかるはずですが、診察や検査を受けても異常が見当たらず、口腔セネストパチーという診断が下ったと推察します。万一唾液の検査などを行っていない場合は、一度検査されることをお勧めします。

口腔セネストパチーは、客観的な異常が見られないにもかかわらず口の中に異常な感覚をおぼえる病気です。心療歯科で処方された抗うつ薬や抗精神病薬は、口腔セネストパチーの症状を改善する可能性はありますが、難治性の病気であるため効果を発揮しない場合も少なくありません。

このような場合は、漢方薬を試してみることも一案です。針治療も効果があるかもしれません。日中の苦しさや夜間の中途覚醒に対しては、認知行動療法が有効です。何より、この病気に意識が集中しないようにすることが第一でしょう。

謝辞 

ご丁寧にありがとうございます。唾液の検査は何度も受けました。早速認知行動療法をしらべてみます。

 

 

硬口蓋のすぐ後ろの軟口蓋の茶色い穴

年齢 性別 相談日

30代

女性

2022年4月5日

質問1

口内で気になることがあり、質問させてください。上顎、硬口蓋のすぐ後ろの軟口蓋に茶色い穴のような深めの凹みがあることに、矯正の相談で頂いた写真で気付きました。大きさは0.5ミリあるかないかくらいです。舌で触ると周囲が乾いてるような感じで凹凸がわかる感じです。

凹みの影でそう見えているのか、怖いものなのか不安になってしまいました。周りに染み出しているとかはなく、茶色いのは凹んでいる部分だけです。痛みはないですが、上顎全体が荒れ気味でヒリヒリしています。

これはどんな物の可能性がありますか?放っておいてなおるのか、そのままで良いのか、早急に口腔外科を受診した方が良いのかも教えて頂けますでしょうか。よろしくお願いします。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

硬口蓋のすぐ後ろの軟口蓋の茶色い穴ということから、口蓋小窩の可能性が考えられます。口蓋小窩は口蓋の真ん中(正中)付近に左右一対ある小さな穴で、正常なものです。心配されている凹みが口蓋小窩であれば心配する必要はありません。ただし、口蓋小窩以外の部位に 凹みである場合は何らかの異常が疑われるため、口腔外科や歯科、耳鼻咽喉科の診察を受ける必要がありそうです。

この凹みの他、上顎全体がヒリヒリしていることは問題です。口腔灼熱症候群、口腔カンジダ症、カタル性口内炎など、いくつかの可能性が考えられるため、口腔外科等を受診されることをお勧めします。

謝辞 
お返事ありがとうございます。大きさは違うのですが、確かに正中の周りに左右に一つずつ穴がありました。普段見ない所なので、写真を渡された時に動揺してしまいましたが、正常な物なのですね。とても安心しました!

上顎のヒリヒリなのですが、天ぷらを沢山食べた時に火傷&傷が出来てしまったのではとないかと思っています。たまに傷つけてかヒリヒリすることがあってのですが、病気の可能性もあるのですね。もう少し様子を見て、治らないようなら病院で診てもらおうと思います。大変分かり易く、丁寧なお返事ありがとうございました!

 

 

口腔セネストパチーによる諸症状

年齢 性別 相談日

40代

女性

2022年3月26日

質問1

68歳の親の症状でご相談です。三年前より口腔外科に通院しており、ドライマウスでサラジェンを処方されています。また、呂律が悪く、日によって喋りにくいことがあり、舌の位置を矯正する為、夜だけ装着するマウスピースを作りました。いずれも症状に改善は見られないのですが、二年前ぐらいから、口の中に違和感があると訴えています。

最初の頃は、歯に食べ物全てが挟まるから一口ごとにうがいをしなければ何も食べられないといった訴えから始まり、歯が全てすきっ歯になってしまった、噛み合わせが逆になってしまった、口の中に金属が入ってきてものすごい力で押さえつけられている、口の中にトラックが入り込んできた、歯が変で口の中の違和感が辛い、といった内容になってきました。実際に歯並びを見ても、昔から何も変化はなく、何もおかしくなっていないよと教えても違和感の訴えは続いています。

ネットで調べていたら、口腔セネストパチーという病気を見つけ、正にこのことではと思っています。この場合、ドライマウスや呂律が回りにくい症状も、前兆だったのでしょうか。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

口腔セネストパチーが生じていると推察します。口の中の感覚は、主として感覚をつかさどる三叉神経によって脳に伝えられます。また、口の動きは顔面神経などの運動神経を通して脳がその動きをコントロールしています。

このように、口が乾く感覚や口の動きには全て脳が関与しています。客観的には口の乾きが確認できず、口の動きが悪く見えなかったとしても、本人にとっては口が乾き、呂律がまわらない深刻な状態で、原因は脳の働きの異常であると考えられます。

口の中に奇妙な感覚を持つ病気を口腔セネストパチーといいます。この病気の原因は不明ですが、統合失調症やレビー小体型認知症の症状として現れることもあります。

口腔セネストパチーに対する画期的な治療法はありませんが、向精神薬や漢方薬の服用、認知行動療法により症状が和らぐ場合もあります。

質問2

本日回答頂いた者です。ご丁寧なご説明、ありがとうございました。本人の訴えを聞いていると歯や口のフィジカル的な問題と思えるものの、脳や神経のコントロールが影響しているであろうことが分かり納得しましたし、少し安心しました。

呂律が悪いと感じた時に脳神経内科で検査をし、大脳皮質の難病の気配がある可能性が考えられると、言われたことがありました。三叉神経というのは、大脳皮質と関連するものでしょうか。

本人はあくまで歯や口そのものがおかしくなってしまっている(時には口の中の痛みの訴えもあり)との認識なので、家族としては一体どこに原因があるのか、少しでも知ることができて症状の理解をしてあげることができればという思いです。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

三叉神経は第5脳神経であり、脳と直接つながっています。脳は延髄や小脳など生存に直接関係する脳幹や、大脳皮質という高度な思考をつかさどる部分など、異なる機能を持つ部分に分かれています。三叉神経を伝わる感覚の信号は脳幹を通り、最終的には大脳皮質に到達して「この感覚は正常ではない」「口の中に何か問題が生じているに違いない」といった思考が生まれることになります。

謝辞 
大変分かりやすいご説明をありがとうございました。なかなか症状を理解してあげるのが難しい状況だったのですが、説明を聞いて、脳を通してどのような感覚として本人が感じるものなのか、なんとなく仕組みを理解することができたように思います。大変参考になりました。このように、確信が持てない疑問の問い合わせ窓口があって大変助かりました。ありがとうございました。

 

 

舌右側舌より下側の方にできたできもの

年齢 性別 相談日

40代

男性

2022年1月25日

質問1

コロナ療養中1週間です。口の中に違和感がありみてみると、舌右側舌より下側の方にできものができてます。透明で真ん中に穴っぽくなってるのがみえます。これは唾液腺がつまっているようなもんでしょうか?

まえに唇にできたことがあります。ヘルペス持ちですが痛くもありません。自然につぶれるのをまつしかありませんか?病院にもいけないので不安です

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

舌側面の下方部分ということは口底部に相当すると思われます。痛みがないことと透明であることから唾液が溜まって生じた粘液のう胞が疑われますが、粘液のう胞の場合は真ん中に穴は空きません。以前唇にできたものも粘液のう胞の可能性が高そうなので、同様の症状であれば今回も粘液のう胞でしょう。

ただし他の腫瘍や口底がんではないと断言はできないため、口腔外科や歯科、耳鼻咽喉科で検査を受ける必要があります。コロナ禍の一時的な措置として、初診からオンライン診療を行っている医療機関を受診されることをお勧めします。

 

 

 

歯の浮き感に悩まされています

年齢 性別 相談日

60代

男性

2022年1月11日

質問1

昨年7月から歯の浮き感に悩まされております。一日中歯が浮いた感じがし、特に仕事などで難しい文章を解読するなどの時に気持ちを集中するとその感覚が強くなります。その時に特に歯を食いしばるようなことはありません。感覚が強い時は肩こりや頭痛と連動します。

これまでの経緯ですが、
・昨年3月から口の中の違和感(ドライマウス、ものを食べにくく舌や口の内側を噛んでしまう、など)がありました。かかりつけの歯科医(A先生)に診ていただき、自己マッサージの指導を受けドライマウスは解消しましたが、その後歯の浮きを感じるようになりました。
・A先生は、一般的に歯の浮き感は歯周病を疑うが、私の場合はドライマウスがそうであったように、口の中の雑菌などによる反応が過敏になっているのではないか、しばらく様子を見ましょう、との見解でした。
・余りにも歯の浮き感が強いので、以前のかかりつけ歯科(B先生)はどのように思われるかと診ていただいたところ、歯の浮き感は歯周病(軽度ではあるが)が原因と考えられるとの診断で、その後2か月(8,9月)通院し歯と歯茎の掃除と薬によって歯周病は改善されましたが、歯の浮き感は残りました。
・B先生からさらに専門的に歯周病の治療を行うC先生への紹介を受け、C先生の診断では軽度の歯周病であるので、現在、さらなる歯と歯茎の掃除を行っています。
・C先生によりましたら、歯周病がなくなっても歯の浮き感がなくならないようであれば、歯ブラシによる擦過創、噛み合わせをチェックするとのことです。
・その間、11月に友人の神経内科医(D先生)に相談する機会があり、漢方薬(抑肝散加皮半夏)を2週間飲んでみましたが変わりません。
以上がこれまでの経過です。

歯の浮き感の一番の要因とされる歯周病の治療はC先生にしっかり診ていただこうと思いますが、これまでの治療で歯周病は改善されているのに、歯の浮き感が全く変わらないので、他の要因があるのではと感じています。ここ一年ほどで、衰えによる体のさまざまな変化を感じるようになり、はじめのA先生がおっしゃるような過敏が生じているのでは、体内の制御系が不調を起こしているのでは、などと思っていますが、これは素人の漠然とした考えで根拠はありません。

今の歯周病あるいは噛み合わせなどの治療は第一であると思っていますが、一方で他の要因もあるのではと思いますが、相談するあてもなくネットで調べるうちに、先生のサイトに行きつき、ご相談を差し上げる次第です。何かご見解をいただければと思います。私の説明に不足することがありましたら、お教えください。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

通常、上下の歯が噛み合っている限り「歯が浮く」という現象は起こりえないことなので、恐らく浮いたような感覚に陥っているのでしょう。歯は歯根膜(歯周靭帯の一種)を介して歯槽骨とつながり、噛む圧力が歯に加わると歯が沈下し、歯周靭帯が引き伸ばされます。この「引き伸ばされた」または「再収縮した」感覚が、「歯が浮いたような感覚」として知覚されていると推察します。

このような異常は感覚過敏か感覚鈍麻のいずれかに該当し、脳内で触覚(圧感覚)を伝える神経回路に余分な配線が加わっている、あるいは断線している可能性があります。

確定した治療法はありませんが、抗うつ薬や抗けいれん薬、抗精神病薬などの内服の他、系統的脱感作法で神経の状態を調整する方法があります。

質問2

神経レベルでの不具合で感覚が病的に生じている可能性があること、そしてそれに対しては、メンタル的な内服や療法による状態の調整が考えられるとのこと、歯科・口腔外科の先生からそのようなご見解をいただき、ありがたく思います。

抗うつ薬、抗精神病薬についてのお話がありましたが、私は仕事上のストレスを軽減するために10年ほど心療内科にかかり、薬を処方されておりました。数年前に仕事の環境が変わったことからストレスを感じなくなり、主治医の指示に従って徐々に薬の量を減らして、昨年2月に薬を飲むことを終えました。その後、3月から先のメールで申し上げた、口の中の異常を感じるようになり、今思えば、10年間飲み続けた薬を飲まなくなったことと、それ以降に生じた口の中の異常にもしかしたら因果関係があるのではと思いました。なお、現在メンタル的には全く問題なく、公私ともに安定した生活を送れています。

いただいたコメントの検討をもう少し進めてみたいと思うのですが、どのようにすればよいかご助言をいただければと思います。例えば、樋口先生に診ていただく、あるいは、心療内科を受診する、あるいは、他の適当な病院の心当たりがあればお教えいただく、などです。ちなみに、心療内科についてはこれまでに掛かった何人かの先生を知っていますが、今回のような病状にご対応いただけるものなのかは不明です。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

前回の回答は、ご質問の文面から推測できる範囲でお答えしたもので、今後の治療の見通しを示すものではありません。従って、他の医療機関を紹介できるような状況ではなく、まずは診察や検査を行ったうえで現状を正確に把握する必要があります。その結果を踏まえ、試行錯誤しながら治療を進めていくことになるでしょう。

 

抜歯後長期間持続する痛み

年齢 性別 相談日

50代

女性

2022年1月6日

質問1

抜歯後の疼痛について教えて頂きたくメールを致しました。2年前に右下7番を抜歯しましたがずっと疼痛があります。6番を10年前に抜歯した為5番と7番でブリッジをしていましたが、7番が数年前から調子悪く腫れや膿、痛みの繰り返しで根元も割れていたために抜歯をしました。

抜歯後2ヶ月間痛みと腫れと膿が出ていましたので再度レントゲンを撮ったところ欠片が残っていたので再ソウハしました。その後腫れと膿はなくなり傷跡も骨も異常は無いのですが痛みだけ残っています。

主治医の先生いわく、長年の痛みを覚えてしまい抜歯痕の異常はないが痛みだけ消えない状態と言われ、どうする事も出来ないと言われました。地元の口腔外科にも行きレントゲンを撮りましたが異常がなく同じ事を言われました。

激痛では無いのですがこのどんよりした痛みと後何十年も付き合っていくのは辛いです。何か痛みをとる方法はないでしょうか?あと、このような痛みはやはり長年の痛みを記憶してしまった為でしょうか?長文で申し訳ありません。お時間ある時で構いませんのでご教授のほど宜しくお願い致します。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

痛みの原因となった歯についての問題が解決したにもかかわらず、痛みだけが残っている状態なのですね。「病覚変調性疼痛」の可能性があります。複数の先生が診断された通り、痛みの持続によって脳が痛みを覚えてしまった(中枢感作)結果、治らなくなった状態であると推察します。

このような痛みに対しては抗うつ薬などの薬物療法が有効で、認知行動療法などの心理療法と組み合わせることにより、さらなる改善が期待できます。

質問2

お世話になります。お忙しい中、早々のお返事ありがとうございます。痛みが残る事が理解に苦しんでおりましたが、今回大変分かりやすく説明して下さり、納得が出来ました。思い切ってメールをして良かったです!本当にありがとうございました。

最後にもう一度だけ質問してよろしいでしょうか?このような場合の抗うつ薬を貰うには、心療内科を受診すればよろしいでしょうか?それとも別の専門の科でしょうか?教えていただければ幸いです。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

通常、慢性的な痛みに対しては抗うつ薬を処方しますが、残念ながら歯科や口腔外科で抗うつ薬を処方する医療機関は少数です。従って、ペインクリニックや心療内科の方が適しているといえそうです。

ただし、ペインクリニックや心療内科にとって口腔は専門領域外であるため、治療を断られる可能性があります。通院中の歯科や口腔外科からの紹介状を持参し、ペインクリニックや心療内科、もしくは内科、精神科を受診されることをお勧めします。

謝辞 2022年1月9日
お世話になります。度々の質問に丁寧にご回答下さりありがとうございます。樋口先生から詳しくご説明を受け少し気分が落ち着いております。

かかっている歯科医院に紹介状の件は頼んでみます!今回は本当にありがとうございました。心から感謝致します。

 

 

1年半くらい前から口の中の不快感に悩まされています

年齢 性別 相談日

50代

女性

2021年12月18日

質問1

1年半くらい前から、口の中の不快感に悩まされています。朝から寝るまで上顎がネバネバ、ベタべタして舌と上顎が吸い付きます。変な味もします。常に唾液が上顎にドロドロ溜まります。耳鼻科では亜鉛や漢方をもらいましたが全く改善されず、歯科ではドライマウス?かなくらいと言われました。

毎日毎日本当にストレスです。精神的に限界を超えています。本当につらいです。ネットでも色々調べて、自分では口腔内保湿感症、口腔心身症かとは思います。

1日たりとも何も感じない日がありません。日常生活にも支障をきたし、仕事中もつらいです。食事もとりあえず食べている感じです。食事が全く楽しめません。大学病院も考えましたがどこに行けば見てくれるかわかりません。治療となると金銭面も不安です。どうしたら、いいか分かりません。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

口の中が常に不快な状態であるという点から、ご自身で口腔異常感症や口腔心身症を疑われていますが正しい判断であると推察します。このような状態を口腔セネストパチーともいいます。

まずは医療機関で検査を受け、不快な状態の原因が実際に存在するのかどうかを調べましょう。唾液の出具合が悪かったり、口腔粘膜が乾燥している場合はドライマウスに対する治療により症状の改善が期待できます。味覚検査で異常があれば、味覚異常に対する治療により変な味は改善するでしょう。

どのような異常も見当たらない場合は感覚の異常、つまり脳の機能異常と考えられ、抗うつ薬などの薬物療法が効果的です。

日常生活の支障については認知行動療法などの心理療法が有効で、症状そのものが改善する見込みもあります。

質問2

こんばんは。口腔セネストパチーはやはり自然治癒は不可能なようですね。毎日本当に症状が辛く、精神的にまいっています。今後どのようにしていけば症状は軽減されますか?やはり病院に通わなければなりませんか?回答よろしくお願いします。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

精神的な困難については、カウンセラーによる心理療法を受けることも一案です。