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年齢 |
性別 |
相談日 |
50代
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女性
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2025年3月25日
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質問1
今年1月に左上6番(失活歯)のメタルインレーをセラミックに変えてほしいと担当医にお願いしたところ、歯を根本まで削った上でジルコニアのオクルーザルベニアをかぶせられました。失活歯なのでクラウンに近い形態のほうが良いという医師の独断でした。
小さいインレーが入っていただけのほぼ完全な歯を根本まで削られたことに大変ショックを受けた上、ジルコニアに大変な不適合がありました。(セカンドオピニオンで確認済)
① かみ合わせが低く対合歯に当たっていない(故に5番がひどく痛む)
② 接着面がずれておりフロスが切れる
③ 研磨が命のジルコニアなのに咬合面がザラザラ
④ 5番側コンタクトがガバガバ
⑤ 舌側に大きく膨らんだ形態になっており(担当医曰く、強度の為)舌があたる
⑥ 失活歯にジルコニアを乗せるのは、歯根破折の恐れがあり危険
以上のことから酷い咬合違和感、隣接歯や近辺歯茎の痛み、舌や顎の不随意運動も生じ、鬱・不眠・不安感など精神症状を発症し日常生活もままならなくなりました。それまでは全くの健康体です。
痛みのため複数回再診したせいか担当医はイライラしており、「かみ合わせは正しいし研磨もしている。そこまで言うなら交換する」と投げやりです。
その状況でお願いするのは怖いためセカオピの医院で交換することも考えましたが、精神的に非常に不安定な状況であり、セカオピの歯科医院で正しくやり直していただける保証もありません。また、いわゆる歯科心身症の場合、この状況でやりなおすとどこまでやってもしっくりこず精神状態が悪化するということもあるようです。
歯科的に正しいのであれば精神面の治療ということになるのでしょうが、治療内容がおかしいのは明らかです。しかしやり直しても正しいものをセットしていただける保証はない、でもやり直さなければ生きていけない。かと言って何度もやり直すだけの歯は残っていません。
この場合、どのような受診のしかたをするべきでしょうか。また、ふさわしい医療機関が関西にありますでしょうか。ご教示いただけましたら幸いです。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
装着したジルコニアアンレーに不具合が生じたようですね。作り直す必要がありそうですが、作り直しても元の状態に戻るとは限りません。現状、心身の両面にさまざまな問題が発生している点を考え併せると、慎重な姿勢で治療を進めていく必要があるでしょう。
提案として、ジルコニアアンレーを外してレジン(樹脂)製の仮のアンレーを入れ、しばらくは歯以外の不調を改善することに専心されてはいかがでしょうか。そして問題が軽減してから、最終的なアンレーを作成して装着されることをお勧めします。
歯本体、精神面、歯以外の身体面、そのすべてを任せることができる歯科を探して受診されるのが理想ですが、簡単なことではありません。歯科と心療内科など、組み合わせた治療を受けられる医療機関を受診されるとよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代
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女性
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2025年3月29日
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質問1
昨年12月に開咬と下顎後退のため顎変形症手術(上下)を受けたのですが、顎関節症の悪化や左の下唇辺りの麻痺、口を開けると上の歯が見えず下の歯や歯茎が見えるなど、多くの後遺症が出てしまいました。
特に舌の付け根が喉を少し塞ぐようになってしまい、以前より息苦しくなったことが辛いです。(口を開けた時に舌で喉の奥が見えなくなりました。)顎全体が上に3ミリ移動したことと顎の角度が通常よりも急なために、舌を押し上げてしまっていることが原因のように思います。
通院している矯正歯科では「できることはない。耳鼻科で相談して」と言われましたが、耳鼻科で改善できるとは思えずどうすればよいのかと日々不安に思っています。矯正歯科で顎を下げる再手術ができないかとお聞きしましたが、顎の関節が細いので今の位置からは変えられないとのことでした。
今はまだ呼吸はできていますが、これから顎が後戻りで後退したり開いてしまったりした時、また年齢を重ねた時に、さらに喉が塞がってしまうのではないかと不安です。何か改善できる方法はありますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
下顎の移動に伴い、舌の位置も変化したようですね。現在息苦しさにお困りのようなので、やはり耳鼻咽喉科での診察が必要でしょう。鼻炎や鼻中隔湾曲症、上咽頭炎など、舌の位置以外に息苦しさの原因が見つかるかもしれません。その場合は耳鼻咽喉科で治療を受けられるはずです。
今後、加齢により息苦しさが悪化することを心配されていますが、年齢とともに舌の筋力が低下し、舌の位置が下方移動することが予想されるため、悪化する可能性は低いと推察します。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代
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女性
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2025年4月2日
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質問1
今年の1月に大学病院にて 左上親知らず抜歯術+左上7番目歯根端切除術をしました。症状としては左上に痛みがあった為受診したとろ水平埋伏智歯が7番目の根尖付近に埋伏している為に痛みが発生している可能性があるとの事でした。
術後2ケ月以上経ちますが 左上歯茎の奥の方の痛みが続き鎮痛剤も飲んでいるので再度受診して触診、CTを撮りました。触診で痛みの箇所は歯根切除した根元との事です。押すとかなり痛みがあります。CTでははっきりとした異常はみつからず しいて言えば歯根の切口が少し飛び出てるところがあるのと、鼻の空洞が少し腫れている(術前から腫れていたみたいですが)、抗生剤が3日分出ました。これで軽くならないなら抜歯しかないと言われました。抗生剤を飲み切ってもたいして症状は変わりませんでした。
自分で色々調べたら逆根管充填をされていないのが原因ではと思っています。左上内側の歯茎や左下の歯茎も痛くなり関連痛ではと言われました。鎮痛剤を飲み続けるのも心配ですし抜歯をするべきか悩んでいます。でもCTではっきりとした感染や膿みがあったわけでもないのに抜歯までする必要があるのか、何か他の方法はないのかと思い相談いたしました。何卒ご教示お願い致します。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
大学病院の口腔外科では歯根端切除の際、逆根管充填をされなかったようですね。歯根端切除術は外科的歯内療法といって根管治療(歯内療法)の一種ですが、口腔外科の先生は根管治療に慣れていないため、逆根管充填が行われなかったのかもしれません。
抜歯以外では、歯内療法を得意とする歯科医による逆根管充填を受ける、一度歯を抜いて逆根管充填し、元に戻す意図的再植術を受ける、このいずれかの治療法をお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代
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女性
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2025年3月12日
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質問1
昨年6月抜糸した右側C6に穴が空いていたようで穴が塞がるのを経過観察してきましたが塞がらず3/10上顎洞瘻閉鎖手術を受けました。翌11日朝から右側の頬が腫れて未だ腫れが引きません。病院からはアモキシリンを処方され一日3回しっかり飲んでます。腫れの原因は何故でしょうか?
10日術後医師から鼻を強く噛まないよう指示されましたが副鼻腔炎もあり鼻が垂れてきて一度だけ鼻をかんでしまい、それが原因でしょうか?ご教示お願い申し上げます。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
鼻を強くかむと空気圧によって傷口が開き、閉鎖した口腔上顎洞瘻孔が再度開いてしまう場合があるため、強く鼻をかむことは控えるよう注意されたのでしょう。一度だけ鼻をかんだ程度で頬が腫れる可能性は低いと考えますが、運が悪ければ「気腫」という頬粘膜下の組織に空気が入り込み、頬が腫れる症状が出現するかもしれません。
むしろ気腫より可能性が高いのは、術後の炎症による頬の腫れです。その場合は時間の経過とともに治癒するでしょう。
質問2
ご回答頂きありがとうございます。仰る通りで、腫れが落ち着いてきました。紫色のあざから黄色になり今はうっすらと黄色が残っている程度です。術前に樋口先生のように説明がありませんでしたので、腫れが出た時は細菌感染したのかと不安になりました。明日抜糸予定です。この度はありがとうございました。また何かありましたらご相談させて頂きよろしくお願い申し上げます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代
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女性
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2025年3月16日
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質問1
舌の裏にできものをたまたま鏡を口の中を見て見つけました。粘膜下嚢胞の場合、クリニックの口腔外科で手術は可能なのでしょうか。大学病院にしても、入院はどのくらいかかるのでしょうか。様子をみるのが可能なのでしょうか?小さいうちに手術するべきでしょうか。今2.3ミリかな?もう少しあるかもしれません。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の裏のできものが粘液嚢胞である場合は、クリニックの口腔外科で入院することなく手術を受けることが可能で大学病院も同様です。あるいはしばらく様子を見て、大きくなってから手術を受けることも可能です。
舌の裏のできものが粘液嚢胞であるかどうかについては不明です。良性腫瘍やがんの可能性もあるため、一度診察を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代
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女性
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2025年3月12日
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質問1
私は美容目的で両顎手術(ルフォーI SSRO)+オトガイ形成を受けました。術後から麻痺や知覚異常が出ていましたが、執刀医からはずっと経過観察を指示されて半年がたちました。今は両頬の痺れ、上歯肉・口蓋全域の麻痺と知覚異常、傷口の強い突っ張りが残存しています。
上歯肉に関しては、触られている感覚はあるのですが、歯磨きをした際に歯肉の痛みがあり、歯を噛み合わせた時に歯肉の違和感もあります。口蓋も触れている感覚はあるのですが、喉に近い軟口蓋まで麻痺や知覚異常があるため、唾を飲み込むだけですごい不快感があります。傷口は針金でも入っているのかと思うくらい突っ張っていて、常にギュウギュウに締め上げられているようです。
会話や食事がうまく出来ず、日常生活に支障が出ていてすごく困っています。通常であれば術後半年もたてば症状が消失していることが多いとも聞き、不安で仕方ありません。この後遺症が改善するなら何でも試してみたいと思っています。鍼治療やインディバ等はよく聞きますが、何か出来ることはないものでしょうか。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
ルフォーⅠ型骨切り術後、上顎神経の損傷による麻痺や違和感が生じたようですね。神経の損傷は治癒が遅く、いつまでも治らない場合もあります。残念ながら確実な方法はありませんが、針治療の他に近赤外線照射、星状神経節ブロック、漢方薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、ビタミン剤などの治療法が症状の改善を期待できます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代
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男性
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2025年3月11日
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質問1
先週辺りから扁桃腺に口内炎みたいなものが出来ています。出来始めの時より、食べた時や話してる時の痛みは改善していますが炎症部分を見てみると白く楕円の形をしています。こちらは治りかけの口内炎なのでしょうか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
痛みがあり、白く、楕円形の粘膜病変という点を考え合わせると、口内炎の可能性が高いでしょう。ただし、扁桃炎や扁桃がんの可能性も否定できません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代
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女性
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2025年2月27日
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質問1
舌先が3か月前からヒリヒリします。舌の真ん中が痛いときもあります。舌痛症かもと思っていますが、何科を受信しればいいでしょうか?口腔外科か耳鼻咽喉科ならどちらがいいでしょうか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌がヒリヒリしたり痛んだりするということから、まずは舌痛症が疑われます。ただし舌がんや口腔カンジダ症など、舌痛症以外の病気の可能性もあるため、医療機関で診察を受けられることをお勧めします。
診療科については、口腔外科か耳鼻咽喉科のいずれかがよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代
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女性
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2025年2月16日
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質問1
1ヶ月位前から口を閉じてる時に、下唇の内側が腫れてる感じがしました。痛くも痒くもありません。唇をめくると内側が全体的に赤く膨れてる様です。 下唇をめくると、手を離しても下がったままで、自然に元に戻りません。病気でしょうか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
下唇粘膜が発赤して腫脹しているようですね。粘膜の色を正しく見分けるには慣れが必要で、本当に赤くなっているのか下唇粘膜本来の正常な赤さであるのかについては、専門家が診察しないと判断できません。腫れに関しても同様で、本当に腫れているのか腫れているような気がするだけで腫れていないのか、ご自身で正確に判断することは難しいでしょう。
下唇粘膜が本当に赤くなっている場合は、何らかの異常があると推察します。細菌感染や真菌感染、アレルギーといった炎症の他、口腔扁平苔癬という病気の可能性もあります。これらは痛みが出やすいため該当するかどうかは不明です。痛みがなく赤くなる病気には血種や紅板症、血管腫があります。
下唇粘膜が腫脹する病気には細菌感染や真菌感染、アレルギーがありますが、痛みがなく腫脹する病気としては血種や肉芽腫性口唇炎、血管腫が挙げられます。
口呼吸により粘膜が乾燥し、腫れぼったくなっている可能性もあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代
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女性
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2025年2月12日
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質問1
2024年11月にオトガイ形成手術のオトガイ前進をしました。もともと後退気味だった下顎をオトガイ前進の骨切りで前に出してチタンプレートで止める形で作って頂きました。2025年2月現在、顎先に突っ張るような違和感を感じます。顎先の皮膚は軽く触ってもわかる(米粒などがついたらわかる)ので麻痺ではないと思うのですが、下の前歯の歯茎が、歯医者で麻酔を受けたような鈍い感覚です。なんとなく下の前歯の歯茎がいずいような、怠いような…(口の中に手を入れて直接触った感覚や温度等は鈍いですがわかるので完全に感覚が無いわけではないと思います)
そして、話したり笑ったり食べたりすると顎が突っ張って疲れます。下唇を持ち上げる動きがしづらく、力を入れて口を閉じるのがしづらい状況です。「うー」や「おー」という口の動きの時や、口を閉じて下唇で上唇を押し上げながら口角をあげるような動きをすると特に突っ張り、強く押さえつけられているような感じがします。口を窄めるような動きをするとまるでフェイスバンドのようなもので押さえつけられているような感覚というか、顎が前に出ようとすると後ろに押さえつけられるような感覚があります。
これは一体何なのでしょうか?麻痺なのですか?術後の経過として正しいのでしょうか?そしてこの症状はちゃんと完全に無くなるのでしょうか?その場合どのくらいかかりますか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
オトガイ形成手術の影響で、下前歯の歯茎の知覚をつかさどるオトガイ神経が傷付き、部分的な麻痺が生じているようですね。結論を述べると、このような神経の損傷は避けがたいといえるでしょう。この知覚麻痺は当分持続すると考えられ、徐々に回復する場合もありますが回復せずに麻痺が持続する可能性も否定できません。
またオトガイ形成手術によってオトガイが前方に張り出し、口輪筋などのオトガイ部の筋肉が伸びきって突っ張り、動きが悪くなっているようですね。形態の変化(改善)により、機能に変化が生じることも避けられないでしょう。伸びた筋肉は徐々に柔軟性を取り戻し動きやすくなると考えられますが、次期については予測できません。ストレッチなどの方法により改善に努められることをお勧めします。