口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

約16年前に左下の親知らずを抜歯し、今も顎辺りに麻痺が残り、鈍い感覚が残ります

年齢 性別 相談日
30代 女性 2012年12月29日

【相談者】2012年12月29日  M

初めて質問させていただきます。よろしくお願いします。今更ですが、約16年前に左下の親知らずを抜歯しました。今も顎辺りに麻痺が残り、鈍い感覚が残ります。もうずっとこのままですか?大学病院で抜きました。お忙しい中すみません。教えてください。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

親知らずの根の先は、下顎の骨の中を走行している下歯槽神経に近く、時には接触していることもあるため、親知らずを抜歯する際にこの神経が傷つくと麻痺が生じる場合があります。確率は低いものの、一度麻痺が生じると治るまでに時間を要し、中には治らないケースもあります。

おそらく16年前に親知らずを抜歯した際、下歯槽神経が傷ついたのでしょう。長年麻痺が続いているようですが、症状は軽くなってきているのでしょうか。そうであれば少しずつ改善する見込みがあると考えられますが、変化がない場合は残念ながら麻痺が続く可能性が高いと推察します。

【相談者】2012年12月30日  M

お返事ありがとうございます。続けて質問させていただきます。見た目では麻痺をしていると分からないので、なかなか他人に麻痺の苦痛さを分かってもらえず、麻痺していることも信じてもらえません。

何か検査をして他人(相手)に伝えることが出来ますか?また、これは医療ミスですか?

少しでも麻痺を軽減する方法はありますか?質問ばかりでごめんなさい。教えてください。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

知覚神経の傷害を検査する方法はいくつもあります。触角や温度覚、痛覚、振動覚、2点識別覚などの感覚を筆や針、電気機器、音叉などを用いて調べたり、体表面の温度を調べる機械もあります。

下顎の親知らずの抜歯により下歯槽神経の麻痺が生じる可能性がありますが、抜歯前にそれを的確に予想することはとても難しく、たとえ十分に注意していても麻痺が生じる場合があります。従って、麻痺イコール医療ミスであるとは言えません。現実には医療ミスではなく、不可抗力で麻痺が生じるケースがほとんどでしょう。

また、下歯槽神経麻痺に対しては星状神経節ブロックや近赤外線照射、ビタミン剤などの治療が行われます。抜歯直後に治療を開始すればよくなる可能性が高いといえますが、16年が経過した今となっては、残念ながらどのような治療を行っても改善しない可能性が高いと推察します。

とはいえ今までにこのような治療が未経験であれば、治療を受けてみると改善するかもしれません。一度、口腔外科やペインクリニックで相談されてはいかがでしょうか。