口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

顎変形症の手術後の痺れと痛み

年齢 性別 相談日
20代 女性 2012年12月12日

【相談者】2012年12月12日  K

こんにちは、顎変形症で下あごの手術を受けてから3年経ちます。しびれは下唇の半分顎にかけて広く残っていますが、特に支障はなく、そんなものだろうと過ごしてきました。一月前から歯医者に行って、虫歯などの治療をしたのですが、その次期辺から痺れている部分全体が痛みだしました。特に右下の顎の内側(歯茎の下辺り)を触るととても痛くて、夕食を食べた後などは熱を持っています。

前口腔外科でここが神経の入り口と言われた場所でした。虫歯治療後の一時的なものかと思いほおっておきましたが、もうとても痛い時があるので口腔外科を受診したほうがいいかと思っています。ただ、はたしてそれに対応する薬があるのか等、ただビタミン剤をもらい、無駄足になるのではとも思います。こういった場合、改善の見込める対処の仕方等あるのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

受口などの顎変形症に対して、下顎の骨を切って移動させ、再びつなぎ合わせる下顎骨骨切り術を受けられたと推察します。下顎の内部には下歯槽神経という神経が通っているため、骨切り術の際にこの神経が何らかのダメージを受けて麻痺が生じるケースは頻繁にあります。麻痺は下顎の半側に生じて歯や歯肉、舌などの知覚を低下させ、中でも下唇の皮膚の痺れは感じ取りやすく、ピリピリとしびれが切れたような感覚が続きます。

神経損傷による麻痺は時間がかかるものの、徐々に回復していくのが一般的です。しかし、中には神経の修復過程で異常が生じて痛みを感じるようになる場合もあり、これを「神経障害性疼痛」や「カウザルギー」といいます。

この痛みに対しては一般的な痛み止め(消炎鎮痛剤)が効かず、抗うつ薬や抗けいれん薬が痛みを抑えてくれます。また、星状神経節ブロックという麻酔の注射も効果を発揮する場合があります。

まずは手術を受けられた病院で相談され、必要があれば麻酔科や心療内科を紹介してもらうことをお勧めします。