口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

舌で触れると歯に膜のようなものが付いているようだ

年齢 性別 相談日
60代 女性 2014年9月13日

【相談者】2014年9月13日  Y

94歳の母が舌で触れると歯に膜のようなものが付いているようだが、指で取ろうとすると取れない。舌に原因があるのかも分からないがいつも口の中が気持ち悪いと言います。

どういう原因があるのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯に膜のようなものが付いているというお話ですが、歯垢(プラーク)はまさにこのように歯に薄く付着した汚れです。歯垢は砂糖を原材料にして細菌が歯の表面に作り出したものです。

歯垢が付着しているかどうかは、歯垢染色液で識別することができます。即ち歯が赤く染まれば、歯垢であると判断されます。歯科を受診して検査を受け、歯垢があれば歯磨きを行い除去しましょう。本来歯磨きの目的は歯垢の除去ですから、正しい歯磨きの方法を指導してもらいましょう。

一方、歯の表面に何も付着していないにもかかわらず、付着しているようで気持ちが悪くなる病気を「口腔異常感症」や「口腔セネストパチー」といい、うつ病や統合失調症、認知症の一症状としてこのような違和感が生じる場合もあります。