口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

水がうまく飲めなくてどうしても空気を大量に飲んでしまいます

年齢 性別 相談日
10代 女性 2014年8月18日

【相談者】2014年8月18日  Y

はじめまして。ご覧頂きありがとうございます。私は7年ほど前から、水がうまく飲めなく(どうしても空気を大量に飲んでしまう、音は鳴りません)、飲んだあとや、食後に、げっぷが止まらなく、また、放屁が大量に出てしまいます。

自分なりに呑み込み方を調べて、奥歯を噛み締めてするりと喉の奥に流し込むように飲む、ということを心がけてはいるのですが、やはり、空気をたくさん飲んでしまいます。また、自分では普段奥歯を噛み締めているつもりはないのですが、舌の周りに歯形がくっきりついており、最近では時々舌が痛いです。

どのようなことを心がければ、空気を飲み込まずに飲めますでしょうか?また、歯形はなくなるでしょうか?長文すみません。御回答宜しくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

空気嚥下症のために口から空気を飲み込んでしまい、胃や腸にガスが溜まるようですね。げっぷや放屁はそのために生じているのでしょう。

「奥歯を噛み締めて}水を飲み込むように心がけているとのことですが、それは大きな誤りで、奥歯を噛み締めると逆に空気を飲み込みやすくなります。上下の歯が接触しないように、力を抜いて水を飲みましょう。また舌やのど、肩の力を抜き、できるだけリラックスした状態を保ちましょう。

噛みしめにより空気を飲み込んでしまう病気を「噛み締め呑気症候群」といいます。噛み締めると舌に力が入り、舌を押しつけてしまう結果、舌に歯形がついて痛みます。

治療法はスプリントと呼ばれるマウスピースのような装置を使ってトレーニングする方法の他、ガムを舌の上で転がす方法などがあります。本来上下の歯は、食事の時以外はいずれの歯も接触しないものです。この点を常に意識しましょう。