口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

口角の黒ずみについて

年齢 性別 相談日
10代 女性N 2014年5月1日

【相談者】2014年5月1日  女性N

初めまして。口角の黒ずみについて、レーザーでの治療が一番効果的だと以前掲示板で拝見しました。私もそれで悩んでいるので受けたいと思っています。目安で良いのでお値段はどれくらいになりますでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口角の黒ずみについては幾つかの理由が考えられます。

細菌感染による口角炎細菌感染その理由で炎症が持続すると口角部が黒ずみますが、抗生物質やステロイド入りの抗生物質の軟膏を塗布することにより改善します。

カンジダ性口角炎ドライマウスや乾燥肌など、乾燥体質の方に多く見られます。また免疫力の低下や抗生物質の連用もカンジダ症の原因となり、治療法としては抗真菌剤の塗布が効果的です。

舐性皮膚炎口唇が乾きやすかったり舐める癖があると、徐々に黒ずんできます。舐めないよう心がければ治りますが、唇の乾燥に対してはリップクリームやワセリンを塗って保湿しましょう。

アトピー性皮膚炎アトピーによる黒ずみに対しては、まずそれ自体を治療することが先決です。ステロイド剤の塗布や免疫抑制剤、抗アレルギー剤、漢方薬、スキンケア、ストレスマネージメント、心理療法などが効果的ですが、黒ずみに対してはレーザー照射やケミカルピーリングも有効です。

血管腫血管腫は血管が増殖する良性腫瘍で、暗紫色になることもあります。レーザーを照射して腫瘍を摘出します。

黒子(ほくろ)、母斑摘出もしくはレーザーを照射します。

悪性黒色腫色素産生細胞が悪性化したもので、いわばホクロのガンです。周囲の正常組織を含めて切除した上で病理組織検査を行い、診断を確定させます。レーザーで焼き切る(焼灼)とこの検査ができなくなるため、望ましい治療とはいえません。