口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

ランマーク使用時に生じる薬物関連顎骨壊死

年齢 性別 相談日
70代 男性 2015年6月4日

【相談者】2015年6月4日  S

90歳男性。前立腺がんの骨転移がみつかり、ランマーク使用予定の為、抜歯を行いました。ランマーク開始までどれくらいの期間を開けた方がいいのでしょうか?

抜歯の歯科では最低1か月、できれば3ヶ月あけるようにと言われましたが、年齢、骨転移の痛みも増してきておりますのでそこまで待っていいのか迷っております。歯科では理由がございまして、骨転移ではなく骨粗しょう症の為と話しております。

ネットでもいろいろ検索しましたが、至急の場合は2週間で開始可ともありましたが、先生はどのようにお考えでしょうか?宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

ランマークは破骨細胞の働きを抑制することにより、骨吸収を阻害します。つまり、破骨細胞ががんの骨転移巣の拡大を防いでくれるのです。

ランマーク使用時に生じる副作用として、薬物関連顎骨壊死があります。抜歯など骨面が露出するような治療により、稀に顎の骨が壊死する可能性があるということです。

顎骨壊死を避けるため、ランマークの使用を中止するという考え方もありますが、ランマークを用いることで骨転移の進行を遅らせる効果が期待できます。そのメリットと副作用の心配のいずれを重要視するかで判断が分かれますが、一般的にはがんに対する治療効果の方を重要視するでしょう。

前立腺がんの担当医とよく相談されることをお勧めします。