年齢 | 性別 | 相談日 |
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60代 | 女性 | 2015年7月2日 |
【相談者】2015年7月2日 M
質問1
始めまして~定期的に受けている歯のメンテで5月半ば、衛生士さんにかなり度々指摘されていた磨き傷の周りが白くなっている、あまり強く磨かないで」と注意を受けました。2,3mmほどの三角形のべったりと平たい真っ白なものだそうで・・
担当の医師が来て、診てもらうと、「大きくなれば調べるが、ただ、傷があるから~ブツブツ・・放っておいていいよ」と言いました。しかし、大きくなるのを待っているなんて!!
次第に体調を崩し、思いつめて、独断で近くの癌センターの口腔外科へ出向き、調べて貰いました。医師は、「傷の周りが過角化している」と言い、組織診をし、その結果、「悪いものは出なかった」とのことでした。
病名や検査結果の説明などはありませんでした。医師は、考えこみつつ「来月、もう一度診せて、それでなんともなければ、いいです」と言い、特に、経過観察、とも言われませんでした。貧しい情報ですが~どんなことが考えられるでしょうか?それほど心配しないでも大丈夫でしょうか?
背景に口腔扁平たいせん(両歯茎)を発症したことが、2度あり、いずれも軽症でした。又、PBCと言う肝臓の自己免疫疾患を、20年前から治療中です。それと、患部は組織診というより小さいので全部取ってもらいました。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯肉が傷つきその周辺が白くなっているということのようですね。傷がつくほどに強い力で歯磨きをしているということなのでしょう。歯磨きの圧力が強くなりすぎないように、適度な力で加減して磨く必要があります。その力加減については教えてもらったのでしょうか。
掌にできるマメや足の裏にできるウオノメと同じように、歯肉も過度な刺激が繰り返されると白く硬くなります。粘膜の表層が厚くなることで毛細血管が見えにくくなるためで、赤味が少なくなって白っぽくなるのです。
白くなること自体は刺激から身を守るための正常な反応であり、心配する必要はありません。ただし、時にはガンが隠れていることもあり注意が必要です。
白い部分を全部切り取った結果、ガンではなかったということなのでもう心配はないと思います。白い部分もなくなると思います。
なくなったからといって今までと同じように強すぎる力で歯を磨けば同じことになります。今後は適切な歯磨きを心がけてください。
【相談者】2015年7月2日 M
質問2
ひぐち先生、ご回答、ありがとうございました。検査結果を聞きに行った日も、「悪いものは・・」だけで、説明が一切なかったので、口腔外科受診は初めての経験ではあり、よせばいいのにネットで怖いことばかりが目に付いて~
「来月(7月半ば)もう一回診せて、なにもなければ、いいです」の言葉の意味も、悪く悪く受け取ってしまい・・なにかあるのだろうか、とグルグルめぐりの不安スパイラルに見舞われ、実に恐ろしい一ヶ月を過ごしていました。
ひぐち先生のご回答を胸にたたんで、来週の診察に出向こう、と思います。大きな支えとなってくださいました。本当に、本当にありがとうございました。心からお礼申し上げます。