年齢 | 性別 | 相談日 |
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30代 | 女性 | 2009年7月19日 |
【相談者】2009年7月19日 30代 女性 A
右上奥から4番目の歯の根元に歯根のう胞があります。4~5年程前からあり膿が出ては治まるということを繰り返しており、かかりつけの歯科医に相談しましたが、痛みがひどくなく私が苦にならなければそのまま様子を見てもよいと言われました。最近は膿は出なくなりましたが、歯茎は盛り上がったままです。押すと違和感はありますが強い痛みはありません。これはこのままにしておいていいのでしょうか?
別の歯がずっと痛くて医師に訴えても虫歯ではないといわれ続けて2年。産後痛みに耐えられなくなり、もう一度訴えて診てもらうとひどい虫歯で神経を抜く処置をしました。それ以来のう胞も放置しておいていいのかと不安です。ご意見よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
御心配お察しいたします。膿がでては治まるということを繰り返す歯を苦にならなければ、そのまま様子をみるようにいわれてこのままにしておいて不安なのですね。別の歯で痛んだ歯の対応において不信感もあるということ。歯科医師との信頼関係が崩れているのは、不幸なことです。私の回答で信頼関係を再構築するお手伝いになればと思います(もしくは、別の医院に移って、新しく構築なされるかですね)。
歯根のう胞などの根尖病変は、身体の抵抗力がおちたりして急性化して、圧力が高まり、痛みが出現することがあるのですが、膿が出て治まるということは、圧力が高まるまえに膿の出口が開いてしまうということで、痛みが出現しにくいのです。そのまま様子を見るということは、治療を開始しても治癒の見込みが少ない、かえって急性化する恐れがあるetcの理由で、手をつけられていないのでしょう。もしかすると根がわれている(歯根ハセツ)の疑いが強いのかもしれません。
放置しておいても大丈夫かという質問ですが、痛みの出現の可能性が低く、治療をするにも治癒する可能性が低いという状況だと思われますので、放置という選択が妥当なのかもしれません。
【相談者】2009年7月31日 30代 女性 A
丁寧にアドバイスしてくださりありがとうございました。やはり不安が大きかったので違う歯科医院に行きました。前の医院では「もう虫歯はありませんよ」と言われていたのに、数日後今の医院に行くとまだ治療が必要な虫歯が数箇所ありました。しかも神経の処置をしたところは中で化膿しており再処置が必要と言われました。
もう少し早く治療できていればこんなことにはならなかったのではないか…と悲しくなりました。でも思い切って医院を変わって良かったです。そこの先生は分かりやすく丁寧に説明をしてくれ、患者の意見も聞きながら治療をすすめてくれるので、信頼して治療が受けられそうです。歯根のう胞の部分の治療もしてくれるようです。本当にありがとうございました。