口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

唇の内側及び口角から頬にかけて痛みや痺れ

年齢 性別 相談日
40代 男性 2015年8月17日

【相談者】2015年8月17日  H

質問1

初めまして、宜しくお願いいたします。2年位前からなのですが、唇の内側にピリピリした痛みや痺れ及び口角から頬にかけて痛みや痺れが出る様になりました。それと同じ位から頬が異様に痩せてしまい、顔が酷く変わってしまいました。それからとゆうもの、人とすれ違う度に笑われるようになり、精神的にとてもまいっています。

これまで2件の歯科医に見て頂きましたが、口腔内は特に異常が見当たらないとの事でした。その内1件では、精神的なものではないかとゆう事で心療内科を紹介されました。その後耳鼻咽喉科にも掛かりましたが、同じく異常無しとゆう事でした。ただ精神的なものでは無いですねと言われ、サプリメントの亜鉛をとる様勧められました。そこから半年間位飲みましたが、何も変わらないのでやめました。

今現在はこれ以上どうして良いか解らず、皮膚科で処方して頂いた漢方とビタミン剤を飲んでいますが、一向に良くなる気配はありません。一体どうすれば良いのでしょうか・・・?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

唇や頬の痛みや痺れの原因が判明せず、有効な治療法が見当たらないようですね。痛みや痺れの原因は細菌感染や真菌感染、ウイルス感染、腫瘍、外傷などさまざまです。

脳腫瘍や脳栓など頭蓋内の異常がある場合もこれらの症状が出現する可能性がありますが、歯科や耳鼻咽喉科で診察を受けられ、異常がないことは確認されていることでしょう。

このように原因不明の症状に悩まされることは珍しくありません。打開策として原因の探究はひとまず打ち切り、症状の改善を目指しましょう。慢性的な痛みには抗うつ薬や抗けいれん薬などの薬物療法が有効で、アセトアミノフェン(商品名カロナール)という痛み止めも効果が期待できます。

また、頬が痩せて顔の形が変わったことについても、何らかの原因が見つかれば対応は可能ですが、原因がわからない場合は化粧や美容整形外科手術で改善をはかることになります。

容観的には顔の変化がほとんどないにもかかわらず、本人だけが思い悩んでいる場合は「身体醜形障害」という病気に該当し、抗うつ薬の他に認知行動療法が有効です。

【相談者】2015年8月17日  H

質問2

こんばんは。お返事、有難う御座います。歯科医院では、見ただけで何の検査もして貰えませんでした。その後脳神経外科で頭部のMRIを撮ってもらいましたが、脳も三叉神経も異常無いとの事でした。内科も行きましたが、その時に「サインバルタ」と言う抗うつ剤と「リリカ」と言う痛み止めを処方されました。しかし、どちらも効果が無かった記憶があります。

顔が変わってしまった事は会社の同僚にも言われましたし、頬が痩せてしまった事は親にも言われました・・・。これは頬だけの事では無く、3年以上前から瞼が腫れてしまっている(違和感もあり)せいもあります。今現在3年位で7件目の眼科に通院していますが、「アレルギー性結膜炎」とゆう診断ですが未だ治っていません。先月、眼科の方で血液検査と再度頭部のMRI検査をしましたが・・・糖尿や蓄膿も無く、甲状腺ホルモン等の異常も見られませんでした。

この3年間の間色々な科を受診しましたが、見つかったのは「頸椎のヘルニア」だけです。これは、一昨年に両手足に痺れが出て精密検査をした時に見つかりました。今現在、極端に酷い状態ではありませんが・・完全に神経には触れてしまっています・・・。この頸椎ヘルニアが関係している可能性はあるのでしょうか・・・?

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

サインバルタは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)という抗うつ薬で、リリカは抗けいれん薬です。いずれも慢性的な難治性の痛みに効く薬ですが、少量では効果が出にくく、増量するにつれて効果を発揮します。

内科(心療内科?)でサインバルタやリリカを処方されたにもかかわらず、効果が無かったのは、増量することなく少量のままで効果なしと見なし、服用を中断したからではないでしょうか。もう一度これらの薬を再開し、増量してみるのも一案です。

また、SNRIより疼痛抑制効果が高い三環系抗うつ薬を試してみるという方法もあります。さらに、これらの抗うつ薬や抗けいれん薬で十分な効果が得られない場合には、麻薬系鎮痛薬を用いるという選択肢もあります。

頸椎のヘルニアとの関連を疑われているようですが、頸椎は首から下の痛みや痺れと関係することはあっても、顔面の神経とは無関係です。

【相談者】2015年8月19日  H

質問3

サインバルタ,リリカ共にひと月位使って効果が無かったので(増量無し)、そこで中止になりました。ただ増量しなかった理由としては・・自分がドライバーをしているので、職業的な問題もあったのではないかと思います。確か両者とも眠気を催す成分が入っていたと記憶していますので・・・。

取り敢えず・・今回アドバイス頂いた内容を医師と相談し、試してみたいと思います。お忙しい中迅速にご回答頂き、本当に有難う御座います。

あと、最後にお聞きしたいのですが・・・以前歯科医院にかかった時は、飲食時に痛みが出たり強くなるとゆう事は無かったのですが・・・今現在は、刺激のあるもの(塩辛い物やスナック菓子など)を食べると、唇や口内に痛みが出ます。これは、口内に炎症などがあるからなのでしょうか?もし今歯科医院にかかったら、何か異常が見つかる可能性があるのでしょうか?

【回答3】口腔外科総合研究所 樋口均也

飲食によって痛みが生じたり、強くなったりするのは粘膜が荒れているからでしょう。これらの痛みの原因は口内炎や外傷、火傷、咬傷、細菌感染、真菌感染、ドライマウス、亜鉛不足、鉄欠乏性貧血、ビタミン不足などです。また、歯磨き粉に含まれる界面活性剤の刺激で粘膜が荒れる場合もあります。

【相談者】2015年8月25日  H

質問4

折を見て、もう一度歯科医に行ってみようと思います。色々なアドバイス、誠に有難う御座いました。"