口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

上あごの血豆

年齢 性別 相談日
40代 女性 2009年9月5日

【相談者】2009年9月5日 40代 女性 A

先日、外出から帰りうがいをしたところ、突然、鮮血が出たので驚き、口の中を確認しました。すると、上あごに血豆のようなものがあったので、何かの原因で出来たものが潰れたのだろうと思い、痛みも無かったのでそのままにしておきました。(以前にも、舌の横に血豆が出来たのですが、やはり自然に破れて、その後、何事もなかったので)。

そのまま、収まったと思っていたのですが、翌日、また出血を感じ、確認すると小さなオデキのようになっており、舌でさわったりするとジクジクと出血します。止まっている時間の方が長いのですが、小さくなるわけでもなく、完全に出血が止まるわけでもないので心配です。ちなみに、痛みなどは全くありません。

これは何でしょうか? 気づいてから今日で3日目です。しばらく様子を見た方がいいのでしょうか?また、治療などには普通の歯科医ではなく、やはり口腔外科を訪れた方がいいのでしょうか?よろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

いくつかの可能性が考えられますので、以下に列挙します。

  1. 血豆(血腫) 粘膜が傷ついて内出血を起こし、血液が溜まっている状態です。通常は一度潰れると平坦になり、治まることが多いものです。
  2. 粘膜下の膿瘍 粘膜に異物が入ったり深い傷によって細菌感染が生じたりすると、膿瘍ができる場合があります。この場合は、血うみ(血性膿汁)がだらだらと出続けることがあります。
  3. フィステル 虫歯が進行して神経にまで達した上、さらに進行すると周囲の顎の骨まで細菌感染が広がります。骨の中の膿が溜まって上顎の粘膜が破れ、膿が繰り返し出てくる部分を「フィステル」といいます。
  4. 血管腫などの良性腫瘍やガン 上顎に腫瘍がある場合、粘膜から出血する可能性があります。

1の血腫のケースが該当しない場合は、一度診察を受けられることをお勧めします。最初はお近くの歯科でもよいでしょう。もし必要なら口腔外科を紹介されるはずです。もちろん、初めから口腔外科を受診されてもOKです。

【相談者】2009年9月6日 40代 女性 A

早速に、ご丁寧なアドバイスをいただき、ありがとうございました。実は、昨夜もまた突然出血し、止まるまでにかなり時間がかかったので、不安でした。まずは、近くの歯科医を受診してみようと思います。