口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

骨形成線維腫の治療法

年齢 性別 相談日
40代 男性 2017年7月14日

【相談者】2017年7月14日 Y

質問

骨形成線維腫です。20代の頃、鼻の右側に生じ、右上の歯(犬歯の後ろの歯2本)が生えてきません。先月、鼻の付け根(左側)上顎に見つかりました。病院では様子をみることになりました。手術する場合、口腔外科が適しているとききました。

質問なんですが、口腔外科では骨形成線維腫(上顎)の手術はよく行われているのでしょうか?手術の方法を簡単でいいので教えてくれませんか?全身麻酔だと思いますので手術室などが完備された大学病院などが良いのでしょうか?骨形成線維腫と線維性骨腫は同じ病気でしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

骨形成線維腫は骨の内部にできる良性腫瘍です。線維腫とは線維性結合組織が増殖したものですが、骨形成線維腫には線維成分に加えて骨組織が混在しています。

顎骨の骨形成線維腫に対しては、通常は入院して全身麻酔下で手術を行うことになるため、設備の整った大学病院や総合病院の口腔外科が適しています。

また、骨形成線維腫は骨内線維腫の内部に骨組織があり、その境界が明瞭なので一塊で摘出することが可能です。一方、線維性骨異形成症は骨の内部に線維組織が増殖するもので、骨組織と繊維組織が入り混じった状態です。そのため境界は不明瞭で、一塊として摘出することができません。因みにご質問中の「線維性骨腫」という病気は存在しません。