口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

含歯性嚢胞の摘出手術後のリンパ節の腫れ

年齢 性別 相談日
50代 女性 2017年8月5日

【相談者】2017年8月5日 M

今年2月に含歯性嚢胞の摘出手術を受けました。術後、担当医からもかなりひどいと言われるほどのはれと痛みがありました。術後半年経過でCTにより骨の形成確認をし、順調に快復し問題ないといわれましたが、まだ若干治療患部口腔内の腫れと痛みがのこっており違和感があるのと、リンパに腫れがあり顎部分も腫れがあります。微熱などはありません。

担当医からは術後の後遺症で、リンパの腫れは今回の治療とは無関係と説明されていますが、他にそのような要因が起こる病気やケガはありません。このまま放置しても大丈夫なのか心配ですし、このまま我慢するしかないのでしょうか。アドバイスをお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

含歯性嚢胞は顎骨の内部にできる胞性歯嚢胞の一種で、嚢胞腔内部に歯冠が含まれることが特徴です。嚢胞の摘出後、順調に治る場合は嚢胞腔に骨が添加して顎骨に生じた空洞がなくなり完治します。術後半年が経過し、そのような状況が確認されたことは何よりですね。

さてリンパ節の腫れについてですが、術直後は相当な腫れと痛みが生じたようですね。同時にリンパ節も腫大しやすい時期ですが、通常は時間の経過とともにリンパ節の腫れがひき、元の正常な状態に戻るものです。

術後半年経ってもなおリンパ節が腫れているのは術後の治療によるものではなく、他に何らかの異常があると推察します。含歯性嚢胞はリンパ節の腫れの原因ではなさそうですね。

リンパ節が腫れる原因はさまざまですが、最も多いのは細菌感染による反応性のリンパ節炎です。口の中やのど、鼻、眼、顔面などに何らかの細菌感染があるのかもしれませんし、真菌やウイルス感染の可能性もあります。

それ以外ではリンパ上皮性嚢胞や亜急性壊死性リンパ節炎などがありますが、最も注意が必要なのは悪性リンパ腫やがんのリンパ節転移です。