口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

ビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死

年齢 性別 相談日
70代 男性 2012年8月28日

【相談者】2012年8月28日  男性 W

入れ歯を入れたところ、合わなくなった(ぐらぐらしてた)ので、今年6月に上の歯を抜歯。盆前に下の歯を抜歯しました。上下とも歯茎が固まらず、最近、紹介状を書いて貰い大きな病院でレントゲンを撮ってみると、骨が腐ってるとの事でした。膿が溜まっていたので出し、週一消毒しに通ってます。(現二回)先生から、自宅で消毒するようにとイソジンを処方して貰いました。固いものは当然食べられず、微妙に頭痛があります。

ちなみに・・・H20年に、前立腺がんが見つかり骨に転移してました。薬の影響で骨がボロボロになったのでしょうか?抜歯したところの歯茎は、今後固まるでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

前立腺ガンの骨移植に対して、ゾメタというビスフォスフォネート製剤を注射されたのではないでしょうか。この薬は骨移植の形成に関わる破骨細胞を抑制する働きがあり、転移の進行や痛みの発生を抑えるものです。

一方、ゾメタは時に顎骨壊死を起こす場合があります。ゾメタなどのビスフォスフォネート製剤による顎骨壊死を「ビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死」といい、BRONJと略します。残念ながらBRONJは治療が困難で、症状は現状維持か悪化のどちらかというケースがほとんどです。しかし壊死した顎骨を除去することにより、骨の表面が粘膜で覆われ治癒する場合もあります。