口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

シェーグレン検査後、唇の麻痺があまり戻りません

年齢 性別 相談日
40代 女性 2018年3月20日

【相談者】2018年3月20日 S

他の方も書かれている質問で恐縮です。シェグレン検査後、唇の麻痺があまり戻りません。しこりも残っています。検査後もう少しで一カ月となります。医師は日常生活に支障なしと言いますが、支障があります。また今後一生このままですかと尋ねたら、可能性はあると答えました。検査前にこのようになるという説明は一切ありませんでした。病気のこともあり、精神的に参っています。今後、どのようにしたら早く治りますか?

また医師に神経を切られたり、なにかおかしな施術をされた可能性はあるのでしょうか?もちろんそんなことを医師に聞いても答えないと思いますが、病院への対応も含めできることを教えてください。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

ドライマウスの原因のひとつにシェーグレン症候群があります。この病気は自己免疫疾患の一種で、自分のリンパ球が唾液腺や涙腺などの腺組織の細胞を異物と見なして攻撃することによって生じ、唾液や涙が減少してドライマウスやドライアイを引き起こします。

シェーグレン症候群の検査のひとつに口唇生検があります。唇の粘膜下組織には「口唇腺」という小さな唾液腺が多数ありますが、口唇生検の際は唇の粘膜を切開し、内部の口唇腺を数個摘出して、自己免疫反応が生じているかどうかを調べます。

体の皮膚や粘膜には細かい神経が網目状に走行しており、皮膚や粘膜を切開するとその部分の神経は必ず断裂し、麻痺が生じます。これを避けることは不可能で、神経が切断されるとすぐには回復しません。周囲から神経が延びていつかは感覚が戻りますが、年単位の時間がかかると予想されます。

また、粘膜を切開することにより術後にしこりが生じますが、傷が治る際の正常な反応で数週間かけて徐々に治っていきます。以上のように、しこりも麻痺も口唇生検では避けられないものです。検査前の十分な説明が必要でしょう。"