年齢 | 性別 | 相談日 |
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女性 | 2009年12月10日 |
【相談者】2009年12月10日 女性T
上前1本インプラント1次手術から4ヶ月経過後に口の中の非常な渇きや、目元に痙攣が起きるようになりました。レントゲン、内科共に異常ありませんので適応障害かも知れません。仕事に差し支えるのでインプラントを取りたいのですが、出来ませんか?
紹介主治医は出来ないといいます。大学病院は紹介状がないとダメですか?またこのような理由では保険はききませんか?費用の面も知りたいです。一応女性ですので、このまま2次に進んで顔にまた変化が起きたりすると困ります。 どうぞよろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
まずは口の渇きや目元の痙攣の原因を調べることが先決だと思います。ドライマウスや顔面チックという症状に該当するのでしょうが、その原因がどこにあるのかが問題です。しかし、これらの症状がインプラントを埋入したことから生じたか否かというと、おそらく関係ないと推測します。従って、インプラントを除去しても治らない可能性が高いと考えられます
一方、インプラントの除去自体は可能なので、主治医ができないといった理由はよくわかりません。ただし、除去すればその後顔が腫れることは避けられないと思います。2次手術の方が顔に変化が起こる可能性は低いでしょう。
大学病院は紹介状がなくても診てもらえますが、費用面で初診時の支払いが幾分高くなります。また、インプラント周囲炎やインプラントによる神経損傷などの理由でインプラントを除去する場合には保険が適用されます。
【相談者】2009年12月10日 女性T
もう一つお願いします。食事の際あごがゴキゴキ鳴るようになりました。以前は有りません。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
顎がゴキゴキ鳴る現象を、顎関節のクリッキングといいます。顎関節は、下顎骨と頭蓋骨とで構成されており、骨と骨が擦れ合わないように関節円板という靭帯組織がクッシヨンの役割を果たしています。しかしこの関節円板が前にずれると、その際に音が鳴ります。関節円板がずれる理由は不明ですが、歯ぎしりや食いしばりが主な原因であると考えられています。
また、口の渇きや目元の痙攣も歯ぎしりや食いしばりが原因となって生じる場合があります。インプラント治療の可否を検討するためにも、顎関節や食いしばりの状態についてよく診てもらうのがよいでしょう。
【相談者】2009年12月10日 女性T
即答ありがとうございました。インプラント除去は、あらゆるダメージ回避の点で、やはり早い方がいいと思うのですが、5ヶ月にもなれば、無駄でしょうか?主治医の意見はブリッジにするにはもったいない,との意見です。
でも合ってた前歯の噛みあわせがおかしくなったり、これまで元気だったのに、毎日心臓がドキドキしたり顎が疲れたり、これからもいろいろ出てきたらと思うと怖いのです。それでも2次手術を先に受けたほうがいいでしょうか?症状は出たり落ち着いたり安定していません。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
5ヶ月が経過していると、インプラントは骨とくっついて(骨接合)いるはずです。従って、引っ張ったり回したりしてもビクともしません。除去するためには、インプラントの周囲の骨を専用のドリルで削除する必要がありますが、この方法を用いれば除去自体はさほど困難ではありません。
インプラントを除去してブリッジにするか、あるいは2次手術を受けてインプラントの上部構造を作るかでお悩みのようですが、噛み合わせなどの問題とインプラントとの関連について診断することが先決だと思います。