口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

臼後に生じた粘液嚢胞

年齢 性別 相談日
50代 女性 2018年6月25日

【相談者】2018年6月25日S

宜しくお願いいたします。今年に入り、下の右側奥歯より更に喉に近い頬の粘膜に2~3㍉の小さな丸い球体の水膨れが、出来ます。食事中に出来て、半日から1日くらいでしぼんでしまいます。 潰れたりせずにしぼんでいます。1週間に一度くらい出来ます。

耳鼻科で見て頂いたところ悪いものではなく、粘膜が擦れて唾液が貯まったもので、このままで良いと言われました。歯科医には萎んだ状態で行ったため、場所の特定は出来なかったのですが、おそらく、粘膜嚢胞でしょう。気になるならば、口腔外科に紹介状を書きますが、膨らんでいるときに行かないと場所の特定ができないとのことでした。今は様子を見ることになっています。

2~3㍉の大きさで、膨らんで1日以内で萎んでしまいますが、自然に治ることはあるのでしょうか。 膨らむときだけ、突っ張るような違和感があります。先生のご意見をお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

小さく丸い球状の病変が腫瘍であればできたりしぼんだりすることはないため、やはり粘液嚢胞でしょう。粘液嚢胞は唾液腺や唾液が流れ出す導管が傷ついて唾液が漏れ出すことにより生じ、漏れ出した唾液は粘膜下に溜まって水膨れのようになります。

嚢胞内に溜まった唾液は、ちょっとした刺激で流れ出してしぼみます。下顎大臼歯の後方の粘膜下には「臼後腺」という小唾液腺が多数存在しますが、この中のひとつが何らかの理由により傷ついた結果、唾液が漏れ出しているのでしょう。

粘液嚢胞は嚢胞と同時に傷ついた臼後腺も摘出する必要があります。嚢胞がしぼんでしまうと部位の確定が困難になるため、膨らんでいる時に手術を受けられることをお勧めします。

また粘液嚢胞は自然治癒する可能性もありますが、何度も再発を繰り返す場合もあります。