口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

口唇の剥離

年齢 性別 相談日
40代 男性 2009年12月6日

【相談者】2010年 1月 6日 40代 男性 O

妻の病状でご相談いたします。2009年5月頃から上下の唇の上皮(一番表面の皮)が剥け出し、現在は上下唇の上皮が完全に剥けてしまい、数ヶ月間ぜんぜん張ってこない状態です。地元の大学病院の口腔外科にかかっておりますが、待つしかないとの所見です。

今はワセリンを毎日塗ってすごしている状況です。唇は髪の毛が触っても痛い状態で、下唇はものを噛む動作等で力を入れるとうっ血したように色が変わり、腫れてじんじんとした痛みがあるようです。

症状が出始める前2ヶ月頃から歯磨きを変えており(アパガードプレミオ)それがキッカケではないかと考えていますが確証はありません。治療方法があれば教えてください。些細なことで唇の腫れや痛みが起こり毎日の食事、話、睡眠、外出もままならない状態です。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上下唇の粘膜か皮膚が剥離し、痛みや腫れが続いているようですね。さぞかし辛く大変な状態であろうとお察しします。

口唇が剥離する病気はアトピーや接触性口唇炎、固定薬瘡、天疱瘡、剥離性口唇炎、扁平苔癬、多形性浸出性紅斑など多種多様にあり、それぞれの病気によって原因や治療法が異なります。

そこで、刺激となる口紅やリップクリーム、歯磨き粉、チューインガム、口で吹く楽器などはできるだけ使用を控え、常用薬を変更した方がよいかもしれません。また、口唇の一部を切り取って調べる組織検査も必要でしょう。

次に対処法ですが、ワセリンの他にステロイドの内服や軟膏塗布もあります。一度、皮膚科を受診されることをお勧めします。