口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

舌の裏にできた粘液のう胞

年齢 性別 相談日
30代 女性 2010年1月29日

【相談者】2010年1月29日 30代 女性 T

12月2日に舌の裏にできた粘液のう胞の手術をしました。10日後に抜糸を終え、舌の中に大きなシコリがある事に気が付きました。そのシコリは飲食をすると膨らんできて、さらに舌がピリピリと痺れてきます。1時間後には症状がおさまるのですがまた食べれば繰り返します。

www.koku-naika.com/p453mucocele1.htm

術後から2週間で再発し、1月13日に再発したのう胞と前舌腺をとりました。1週間後に抜糸を終え、するとまた前回と同じで舌の中に大きなシコリがあり(前回と場所が違います)指で摘むと舌がピリピリと痺れます。また前回同様で飲食すると膨らんで舌が痺れてきます。

もしこのシコリが瘢痕だった場合、飲食をする度に腫れたり舌が痺れたりする事はありますか?粘液のう胞の手術をすると出来るものなのでしょうか?正直、こんなものが出来るのなら粘液のう胞の手術をしなければよかったと思うくらい後悔しています。

主治医に聞いても曖昧で三度目の手術となったら不信感があるので病院を変える予定です。術後にできた舌の中のシコリは一体なんでしょうか?これは時間が経てばなくなるのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

粘液のう胞は、舌の裏(舌下面)にある前舌腺が何らかの原因で傷つくことによって生じます。つまり前舌腺が傷ついて唾液が周囲に漏れ出し、風船のように丸く膨らんだものが粘液のう胞で、その多くが口唇に発生するものの舌下面にできるケースもあります。

現状としては、残念ながら2度の手術を経てもなお唾液の漏れが続き、粘液のう胞が再発しているのでしょう。食事をすると唾液の分泌が盛んになり膨らんできますが、瘢痕で膨らむことはありません。従って、摘出手術が再度必要となる可能性が高いと考えられます。