口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

唾石摘出術

年齢 性別 相談日
30代 女性 2010年2月5日

【相談者】2010年2月 5日 30代 女性 T

唾石症の術後の炎症について。11日前に全身麻酔で唾石症の手術を受けました。石は右顎下腺の奥の方で、首から顎下腺ごと摘出の可能性もある、と言われたのですが、口腔から摘出していただけました。石の大きさは8ミリ程度です。

三日前に退院したのですが、まだ痛みと腫れ出血がひきません。炎症が続くと再手術は仕方無い事なのでしょうか。また、食事をすると顎下の腫れがあるのに唾液が出てないのは、出口が塞がっている可能性もあるのでしょうか。シリコンチューブの痛みも気になります。どうか教えてください。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

唾石症で唾石のみを摘出した後、術後炎症のために痛みや腫れが続いている状態と思われますが、それについては時間の経過を待つしかありません。また、腫れている間は唾液の通る管(導管)が圧迫されて唾液が出にくくなる可能性がありますが、それもしばらくすれば治る見込みはあるでしょう。

ただし、その一方で懸念材料もあります。唾石症を起こす唾液腺はもともと機能が低下している場合が多く、唾石を取り除いても唾液がよく出るようになるとは限らないのです。つまり、そもそも唾液自体があまり作られていなかったり、導管が出にくくなっている可能性が考えられます。

従って、今後状態が改善しない場合は、唾液腺の機能を改善させるための治療が必要となります。また、場合によっては顎下腺を摘出することになるかもしれません。

【相談者】2010年2月7日 30代 女性 T

唾石症の件で先日相談のメールを送らせていただいた者です。ご回答有り難うございました。まだ激しい痛みはありますが、もう少し経過を見守りたいと思います。顎下腺摘出だけは、できるだけ避けたい想いもありますが、今後の事も担当医の先生に相談したいと思います。本当に有り難うございました。