口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

口唇の白い線

年齢 性別 相談日
30代 女性 2010年3月16日

【相談者】2010年3月16日 30代 女性 K

心配なことがありメールさせていただきます。今朝気づいたのですが、上唇の左側、口角の少し上に、白い線のようなものがあります。長さが2mmくらいで幅は細く、色もとても薄いので、よく見ないとわりませんが、確かにあります。いつできたかわかりませんが、以前はありませんでした。触ったかんじでは、特にザラつきや盛り上がり、しこりは感じず、痛みもありません。出血もないです。

質問なのですが、

  1. 唇にも白板症などはできるのですか?
  2. できるとしたら、その可能性はありますか?
  3. 口唇ガンなど、もっと悪いものの可能性はありますか?
  4. 歯科医院には定期的に行っていますが、口くう外科でない一般の歯科の先生も、口くう周辺については、悪性のものとそうでないものはだいたい見分けがつくのでしょうか?

画像を添付したかったのですが、不明瞭なものしか撮れません・・・。ご回答、お願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

唇の粘膜に長さ2mmの小さな色調変化ということから、皮膚にできるものを「白斑症」、また口腔粘膜の場合は「白板症」と呼ばれる症状である可能性が高いと推測します。

皮膚の白斑症は皮膚のメラニン色素が減少して白くなる病気で「尋常性白斑」、あるいは「白なまず」ともいわれ、自己免疫疾患や自律神経障害が原因とされていますがガンではなく、ガンになる病気でもありません。

一方、口腔粘膜の白板症は粘膜が皮膚のように厚く(過正角化、錯覚化)かつ白くなる病気ですが、唇にできる場合もあるため今回の症状に近いといえるでしょう。口唇ガンの可能性は低いもののガンの場合もあり、ある程度大きくなった状態であれば簡単に見分けがつきます。ただし、長さがわずか2mmの小さな病変なので、ガンとの区別は専門家でも困難です。従って、切除して病理組織検査を行うことをお勧めします。

【相談者】2010年3月18日 30代 女性 K

ご回答、ありがとうございます。診察を受けようかどうしようかと迷っていましたので、大変助かりました。私のこの白いものは、唇(外側の見えるところですが、ここもやっぱり粘膜になるのですか?)にあるため、白板症の可能性が高いということですよね?さっそく病院に行ってみます(やっぱり皮膚科より口くう外科の方がいいですよね?)。

そこで、もし、先生が、すぐ生検はしないでしばらく様子をみようとおっしゃっても、組織検査をお願いした方がいいでしょうか?また、そういう検査は、こちらがお願いしてしていただけるものでしょうか?

以前、舌が白板症かもしれないと言われた時に、すぐ検査せず、そのように様子見になったので。(結局、その時のものは違ったのですが、様子を見ていた長い間は大変憂鬱でしたし、それ以来、ちょっとした体の変化も気になって仕方ありません・・・)。お忙しいところ何度も申し訳ありませんが、再度ご回答お願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

唇の外側の見える部分は粘膜ではなく皮膚で、その場合は白板症ではなく白斑です。白斑はガンの可能性はありませんが、診断するために病理組織検査を行う必要があります。また、診療科は皮膚科か口腔外科のいずれかとなります。

【相談者】2010年3月18日 30代 女性 K

唇ですが、口の中ではなくて外側です。紛らわしい書き方をしてすいませんでした。

皮膚科でも口くう外科でも診ていただけるということで、皮膚科が近くにあるので行ってきました。先生が書かれていたように、全く心配ないとのことでした(ただ、病理検査等は一切なく、拡大鏡?で一瞬見ただけだったのですが?・・・。

先生の返信に病理検査等が必要な場合もある、とありましたので、そんな一瞬でわかるのかな?・・・と逆に気になったのですが・・・。検査はしなくても、大丈夫でしょうか?お時間のある時、返信いただけたら助かります。

いずれにせよ、問題ないようなので安心しました。素早く返信いただけたので、今日のうちに診察を受けられてよかったです。ありがとうございました。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

全く心配ないとのことでよかったですね。実際に診察を受けて組織検査の必要なしということですから、ご安心ください。

www.koku-naika.com/p522Leukoplakia.htm

【相談者】2010年3月19日 30代 女性 K

お忙しい中、何度もお手数おかけしました。毎回、素早くご回答いただけて、本当に助かりました。ありがとうございました。