口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

齦頬移行部のふくらみ

年齢 性別 相談日
女性 2010年3月28日

【相談者】2010年3月28日 女性 YS

お忙しいところ大変恐縮なのですが、また教えていただきたいことがあり、今度は直接、こちらのアドレスにメールさせていただきます。

右上の一番奥の歯茎と頬が繋がる溝のようなところに、プツッと丸い1mmくらいのものがあります。痛みはなく、周囲と比べて特に色の変化もなくシコリというかんじではありませんが、指でも感じることができます。10日ほど前に気づき(舌で触って偶然見つけました)、ちょうど鼻風邪で耳鼻咽喉科に行ったので診ていただいたところ、確かに何かできているが、そのうち消えると思うから様子をみよう、とのことでした。

そして、水曜に再度診ていただいたところ、消えましたね、と言われ、舌で触ってもかんじなくなったのですが。今日また舌に触るかんじがでて、鏡でみたところ、同じところに同じようにありました。

ここで質問なのですが、

  1. これは何なのでしょう?(耳鼻咽喉科の先生は、何かはわかっていないようでした)
  2. また、気づいたのは最近だが、新しくできたわけではなく、以前からあったものが、条件によって見えたり見えなかったりしている可能性はありますか?
  3. それとも、何か悪いものの可能性はありますか?同じところに繰り返すものは良くないと聞くので、とても気になります。

些細なことでお手数をおかけし申し訳ありませんが、どうぞご回答お願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯茎と頬が繋がらず溝のような部分を「齦頬移行部」といいます。この部分に1mm大の丸い膨らみが生じたり、消えたりするということですが、ガンや良性腫瘍の場合は一方的に大きくなるばかりなので、違うと考えられます。

ところで、実はこのような症状を起こす原因は主に虫歯にあり、「フィステル」という状態が推測されます。これは歯の神経が走る歯根の中に虫歯菌が棲みつき、根の先で感染と炎症が続いている状態をいいます。

従って、フィステルを消失させるため、歯科で歯根部の治療(歯内療法)を受けられることをお勧めします。

www.koku-naika.com/p398dentalfistula.htm

【相談者】2010年3月30日 女性 YS

いつも丁寧にご回答いただけるので、とても助かります。ちょうど日曜が歯科の定期検診なので、先生に話してみます。(でも、またあっという間に消えてしまったような気がするのですが・・・)

ありがとうございました。