口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

歯科のエックス線撮影による放射線被曝

年齢 性別 相談日
男性 2010年8月11日

【相談者】2010年8月11日   男性 N

質問1

お尋ねいたします。お忙しい中すみませんが、少しお聞きしたいことがあります。今通っている歯科はすごく、レントゲンを撮るのです。 最高5回くらい、たてつづけに・・・ 前歯、よこ、上、下と言うように。

歯医者でのレントゲンは気にしなくてもいいのでしょうか? 口になかに何か出来ないか、不安になってしまいました。 放射能は極微量なのですか? いつでもいいので、お返事いただけますか? 本当にすみませんが、よろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯科のエックス線撮影による放射線被曝については、全くご心配に及びません。従って、必要があれば何枚撮ってもらっても構いませんし、詳しい検査を行う方が歯の治療もスムーズに進むでしょう。

2007年8月、「日本歯科医師会報」に掲載された論文を参考に説明します。広島・長崎の原爆のように大量の放射線を浴びるとガンが発生する場合がありますが、放射線による人体への影響度を「シーベルト(Sv)」という単位で表すと、放射線によるがん発生は100mSv以下では確認されていません。

たとえ100mSv以上の放射線を受けてもがんが発生するとは限りませんが、それ以下では発生しないであろうと考えられています。この結果から、エックス線撮影や放射線同位原素などによる被曝量は、1年間に100mSv以下が望ましいとされています。

一方、歯科用エックス線写真の被曝実効線量は約0.0014mSv、パノラマ撮影の場合は約0.011mSvですから、どちらの撮影方法でも1年間で1万枚近く撮らない限りは基準を超えることはありません。 ちなみに宇宙からの放射線や大地、飲食物からも人間は放射線を浴び続けおり(1992年の国連委員会の報告によると1年間で1.48mSv )、これと比べても歯科のエックス線検査の影響がとても小さいことがお分かりいただけると思います。

【相談者】2010年8月12日   男性 N

質問2

先生、本当にいつも詳しい、そして誠意あふれる、ご回答を 誠に有り難うございます。 安心しました。