口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

顎関節症でスプリントを作製し使用すると悪化した

年齢 性別 相談日
40代 女性 2010年12月22日

【相談者】2010年12月22日  40代 女性 H

質問

11歳の息子のことですが、顎がゴキゴキなったり、顎の違和感をうったえるので、顎関節症だと思い、歯医者でスプリントを作ってもらいました。が、以前よりもひどくなったので、使用をやめました。スプリントがあっていないのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎関節の雑音や違和感は、顎関節症の場合によく見られる症状なので、受診された歯科でも診断のうえ、スプリントを作製されたのでしょう。確かに、スプリントの使用によって症状が改善するケースが多いのですが、中には効果が見られなかったり、逆に悪化する場合もあります。悪化した理由については、いくつかの可能性が考えられますので、以下に列挙してみます。

  1. スプリントが口に合わず、ガタついている場合
  2. スプリントの調整が不十分で、下顎があるべき位置に落ちついていない(下顎安静位がとれない)場合
  3. スプリントが夜間の歯ぎしりを悪化させている場合(シリコン製のソフトタイプのスプリントはこのような問題を引き起こす可能性があります)
  4. スプリントの装着自体がストレスになっている場合(ストレスは顎関節症の症状を悪化させます)

どのような原因で悪化したのかを見極めたうえで、今後の改善策を検討する必要があります。