年齢 | 性別 | 相談日 |
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40代 | 男性 | 2011年1月5日 |
【相談者】2011年1月5日 40代 男性 H K
質問
はじめまして。私は高校生の頃から、左の鼻の通りが悪く鈍い痛みがあり、2005年4月(39歳)、鼻中隔湾曲矯正と下鼻甲介切除の手術を受けました。しかし、鼻づまりは解消されたものの、痛みと鼻の中の膨張感が取れず、時々左鼻だけ血混じりの膿のようなものが出ます。
耳鼻科では歯が原因と考えられると言われましたが、掛かり付けの歯科医では、鼻まで影響するほど悪い歯はないとのこと。実際、左上の奥歯二本は治療済みで神経は生きていますが痛みはありません。歯と鼻の間の長期間に渡る鈍痛と膨張感が続いているにもかかわらず、鼻のCTや歯のレントゲンでは写らず、病変部位が不明などということはあるのでしょうか。先生のご意見をいただければ幸いです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎もしくは鼻腔の痛みが持続し、かつ原因が見当たらないということですね。にもかかわらずいつまでも痛みが続くという現象は、日々の診療で頻繁に出会うことです。脳に病気がある可能性も否定できませんが、鼻のCTを撮影した際、脳も調べているはずですから、おそらく異常がなかったのでしょう。
上述のように、実際に原因を見つけ出すことは困難なので、原因探しよりも痛みをなくすことに主眼を置いた治療を検討する方が賢明です。
なお、治療法としては痛み止め8(消尖鎮痛剤)や抗うつ薬、抗けいれん薬などの薬物療法が中心となります。また、痛みの変動のパターンを分析したうえで、対処法を検討するのもよい方法です。特に、不安やストレスが痛みの増強因子となっているケースでは、これらへの対処が有効となります。
まずは痛みの治療を得意とする耳鼻咽喉科や口腔外科、ペインクリニックで相談されることをお勧めします。