口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

親知らずを抜くのに神経を傷つける事は多いのですか?

年齢 性別 相談日
30代 女性 2011年1月6日

【相談者】2011年1月6日  30代 女性 S

おとつい、右下の一番奥の半分生えかけの親知らずを抜いたのですが、神経を傷つけてしまい、麻痺が残る可能性があるので、大きい病院に紹介状を書くと言われてしまいました。

最初に説明もないまま、抜く事になりましたが、親知らずを抜くのに神経を傷つける事は多いのですか?それとも先生のミスなのでしょうか?抜いた後は、出血がひどく痛みもあり、ひきつった様な突っ張り感があります。

もし、麻痺が残った場合、治るのでしょうか?一応様子を見ることになりましたが、どのくらい様子を見るべきですか?不安なので、回答宜しくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎骨の中には、下歯槽神経や下歯槽動脈が通っているのですが、下顎親知らずの根の先端部分がこれらの神経や血管と近接しているケースがよくあります。そのため、親知らずの抜歯によってこれらの神経や血管が傷つき、結果として麻痺が生じたり、激しく出血する場合があるのです。しかしながら、損傷が生じるか否かを事前に的確に予想することは困難です。たとえ十分な注意を払っていたとしても、損傷が生じる可能性はゼロではありません。

また、下顎骨の骨折や腫瘍摘出術によって下歯槽神経が切断されてしまうと、麻痺が永続することになりますが、親知らずの抜歯で神経を切断するケースは考えにくいため、損傷があったとしても部分的なものでしょう。それなら徐々に麻痺は改善していくはずですが、早ければ数日、長ければ数ヶ月、もしくはそれ以上を要する場合もあります。

損傷した神経の回復を促す治療にはいくつかの方法があるため、その治療を行うために大学病院を紹介すると説明されたのではないでしょうか。