口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

胃がん切除後の抗癌剤の内服により生じた舌の異常

年齢 性別 相談日
60代 女性 2011年1月15日

【相談者】2011年1月15日  60代 女性 I

2010年の3月に胃がんが見つかり3分の2を切り取り、抗癌剤治療で薬を服用していたのですが、舌全体が赤くなり抗癌剤の服用は9月いっぱいで止めました。右の舌は弱いながらも舌苔が出てきましたが左は赤っぽく粘膜がはがれたような唾液がうるおっていないような、口を閉じたまま口蓋から舌を離すと何かが放出されているような感じがあったり砂ぽいものが乗っているような感じがします。舌を出してみるとすこし唾液っぽい泡のような物も湧いてでて来てるようです。

今亜鉛のはいった胃に利く薬を出してくれていましすが全く舌には利いていません。精神的なものも関係すると聞いていましたが、確かに私の精神状態は最悪で少し前から不安にきくデパスという薬を服用しています。離婚しているので歳をとっていても働かなくてはいけないので、働いている間は薬を飲み続けるしかない、とは覚悟していますが、(睡眠導入剤も手放せませんが)舌の異状も非常にきになっています。ガン化しないかという事です。私の舌についてご意見をお伺いしたいのですが、宜しくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

胃がんの切除後、抗がん剤を内服したことにより舌に異常が生じたということですね。抗がん剤を服用したら舌炎が生じたというケースが多いため、恐らく副作用による症状であると考えられます。同時に、ドライマウスや味覚障害も起こっているのでしょう。

しかし、抗がん剤を中止されたのであれば、時間の経過とともに症状は改善していくと予想されます。対策としては、舌炎用のうがい薬やドライマウス用のスプレー、マウスリンス、唾液腺のマッサージが有効です。

また、不安やストレスが症状を悪化させる可能性があるため、デパスなどの薬を増やしたり、心理療法などのケアも必要ではないでしょうか。

現在の舌の状態がガン化する心配は、ほとんどないと推測します。ただし、胃がんが転移したり、舌やのど、食道に別のがんが発生する可能性があるため、定期的に診察を受ける必要があります。