口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

歯の痛みの原因がわからない

年齢 性別 相談日
30代 女性 2011年1月26日

【相談者】2011年1月26日  30代 女性 K

質問

4-5日前から右下顎にひどい痛みがあって一日に数回痛みがでます。ロキソニンを服用しても1-2時間ほどでまた痛みがでてきます。本日近隣の歯科医院を受診しパノラマ等検査をしましたが右下奥歯に6ミリのポケットがあるだけで歯自体に何もないようです。ポケットの洗浄をし、薬を詰めましたが、ポケットで我慢できないほどの痛みは出るのでしょうか?他に口腔外科・耳鼻咽喉科的疾患はあるのではと思うのですがいかがでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

診察を受けたにもかかわらず、下顎の痛みの原因が不明ではお困りでしょうね。歯が原因である場合は、虫歯による歯髄炎や根尖性歯周炎、歯の歯折、歯周病、あるいは智歯周囲炎(親知らずの痛み)などが考えられます。

また、6mmの歯周ポケットがあるということですが、親知らずが埋まっている場合はこの程度の深さがあっても、痛みの原因にならない場合があります。一方、歯の破折は注意して観察しても亀裂が確認しにくい場合がありますが、噛むと痛みが出ることから診断できるはずです。その他、骨髄炎や骨折でも当然のことながら痛みは生じますが、エックス線写真により簡単に見つけることが可能です。

従って、結局のところ痛みの原因は歯や顎の骨にあるのではなく、他に隠れていると考えられます。このような場合、最も頻繁に見られるケースが歯ぎしりや食いしばりによる「筋・筋膜痛」です。普段、無意識のうちに奥歯に力が入っていませんか。歯に力を入れるのをやめ、筋肉をリラックスさせましょう。筋肉のマッサージやスプリント療法、はり治療なども有効です。

稀にヘルペスウイルスの増殖によって神経に炎症が起こり、痛みが生じる場合があります。歯の神経もヘルペスウイルスに侵される場合があり、虫歯や歯の破折がないにもかかわらず強い痛みが生じます。ただし、その場合は歯の治療の必要はなく、抗ウイルス薬の内服により症状が改善します。

これら以外の痛みの原因としては、抜歯や歯の神経を抜いた後の神経の損傷に起因するものがあります。また、ストレスや不安など心理的・社会的な要因によって痛みが発生する「疼痛性障害」や、原因が何も見当たらないのに痛みが生じる「非定型歯痛」もありますが、これらの痛みに対しては投薬による治療が効果的です。

www.koku-naika.com/p414orofacialpain1.htm