口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

下顎骨嚢胞摘出開窓術に出現した麻痺

年齢 性別 相談日
60代 女性 2016年10月27日

【相談者】2016年10月27日  K

今年3月末に地元の総合病院の歯科郊外外科で左側下顎骨嚢胞摘出開窓術を受けました。3センチ骨が溶けていた状態でした。半年後の10月半ばにレントゲンを撮って治療は終了しましたが、傷口は完治しましたが、手を振れると左顎から唇にかけてピリピリとしびれを感じます。口内も左下の歯茎から頬の中側にかけて腫れぼったい感じが消えません。食事や歯磨きをすると水分が唇の左隅から漏れたりします。

このような症状は手術の際に神経を傷つけたことによるものでしょうか?執刀医の説明もあいまいで、一日に何度も気になってしまいます。しびれや麻痺の捉え方は個人差があると思うのですが、先生のお考えを聞きたくてメールしました。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎臼歯下の下顎骨内に嚢胞が生じると、骨内を走行する下顎管を圧迫します。そのままの状態で嚢胞を摘出すると下顎管内部の下歯槽神経が傷つくこともあり、神経が傷つけば顎から下唇にかけて知覚麻痺が生じて感覚が鈍くなり、口角から水が漏れることもあります。

手術の際に神経を傷つけたかどうかというご質問ですが、確かにその可能性はあります。ただし、直接神経を傷つけていなくても神経付近を手術すると麻痺が生じる場合もあるため、手術した先生でも正確には分からないでしょう。

知覚麻痺については星状神経節ブロックや薬物療法。はり治療などいろいろな治療法があります。麻痺を改善する方法について先生とよく相談されることをお勧めします。