年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
50代 | 女性 | 2011年2月3日 |
【相談者】2011年2月3日 50代 女性 KT
質問
どこの病院へ行ったらいいのか、わからないので教えて下さい。
昨年春に舌の先にしびれがときどき感じていましたがそれ以上のことはなかったし、通常かかりつけの医師に聞いても大丈夫とのことでしたが、今年の夏に紫外線により皮膚が痒くなったので皮膚科で薬をもらっていたのですが、その頃からか右の目の下から頬・唇にかけて違和感が出てきました。食事をしても味覚は変わらないのですが、食事がおいしくありません。
皮膚科の先生に言うと神経内科に相談したらという事だったのですが、この間テレビを見ていて口腔外科を知りインターネットでこのサイトを知りご相談したくメールをしました。よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の先の感覚(知覚)を司る「舌神経」に麻痺が生じたことにより、食事がおいしく感じなくなったのでしょう。舌神経の麻痺は、親知らずの抜歯やインプラントの埋め込み手術によって生じるものですが、この部分に麻酔の注射を打つだけでも舌神経の麻痺が起こるケースが稀にあります。麻痺は短期間で回復する場合と長期間持続する場合があり、中には治らないケースもあります。
今年の夏以降に麻痺の範囲が顔面に拡がったということから、歯の治療や外傷による舌神経の損傷ではないようですね。麻痺が三又神経の第2枝と第3枝の支配領域に拡がっていることから、顔面深部の脳の近くで腫瘍や炎症などの問題が生じている可能性が疑われます。また脳内に問題がある場合もあり、脳梗塞や脳腫瘍、多発性硬化症、ギランバレー症候群などによって麻痺が生じることがありますが、これらは神経内科の病気です。
また、ウイルス感染やうつが原因で神経麻痺が生じる場合もありますし、舌と顔面麻痺の原因がそれぞれ別にあるのかもしれません。従って、口腔外科か神経内科のいずれかを受診されることをお勧めします。