口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

歯の根っこの治療と術後性上顎嚢胞の手術を同時に行う事は可能ですか

年齢 性別 相談日
i 2013年3月20日

【相談者】2013年3月20日  i

歯の根っこの治療と術後性上顎嚢胞の手術を同時に行う事は可能ですか?

歯の根っこの治療は口腔外科でやりますか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯の根っこの治療、即ち歯内療法と術後性上顎嚢胞の手術を同時に行うことは可能ですが、お勧めすることはできません。

歯内療法は専用の器具や材料を用いて、何度か治療を行う必要があります。また、治療の途中でエックス線撮影を行う必要もあります。

術後性上顎嚢胞の手術は全身麻酔下、もしくは静脈内鎮静下で行われますが、同時に歯内療法を行うと手術時間が長くなります。言うまでもなく、いずれの手術も手術時間は短い方がいいので、外来時に局所麻酔下での治療が可能な歯内療法は、出来るだけ他の手術と分けた方が望ましいのです。

また手術室で歯内療法を行うと、器材とエックス線撮影の両面で支障が出て治療の質が低下します。この点においても、手術中の歯内療法は避けるべきです。

口腔外科で歯内療法を行うか否かについては、医療機関ごとに事情が異なります。通常、歯学部を持つ大学病院の口腔外科では歯内療法を行わず、同じ病院内の歯科保存科や歯内療法科などで受けることになります。ただし、一般病院や診療所の口腔外科では歯内療法を行っています。

【相談者】2013年3月27日  i

ご返信ありがとうございました。私の場合,左頬に大きな嚢胞と左歯の根っこの近くに小さな嚢胞があります

  • この場合歯の根っこの治療が必要なのでしょうか?術後に歯の根っこの治療が必要かどうか歯内治療科の医師が判断する事になっています
  • 術後性上顎嚢胞の口からの手術の入院日数は何日が平均ですか?病院は入院で診療報酬が多く出て診療所は外来で診療報酬が多く出る仕組みになっています。なので病院に入院すると一週間から10日間,診療所ですと2日間程度です。

しかし口からの手術ですと顔が腫れますが、顔が腫れた状態で退院になっても法的に問題ないと思いますが問題あるのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯の根付近の嚢胞は、歯根嚢胞かと推察します。歯根嚢胞に対しては根の治療(歯内療法)を行い、治癒すれば歯にかぶせ物(クラウン)を入れて治療終了です。治らない場合は歯根端切除術や抜歯が必要となります。

また、口腔内から上顎洞を開けて術後性上顎嚢胞を摘出する手術は、入院して全身麻酔下で行うのが一般的です。術後1週間から10日で上顎洞内に溜置したガーゼタンポンを除去し、抜糸をして治療が完了します。

通常は入院して術後管理するのが一般的ですが、早期に退院して外来通院で経過を観察することも可能です。術後は顔が腫れますが、退院に対する法的な問題はありません。