口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

前咽頭がんの術後で口が少ししか開かない

年齢 性別 相談日
50代 女性 2011年6月7日

【相談者】2011年6月7日  50代 女性 YT

8年ほど前咽頭がんの術後口が少ししか開かなく手術した大学病院の口腔歯科でも虫歯の治療が困難で現在も虫歯に悩まされている状態です。どこか適切に治療可能な病院があれば教えてください。よろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

咽頭の前方部のガンの切除手術を受けられたのですね。原発部位は舌根部でしょうか、それとも軟口蓋部でしょうか。切除後に傷口(創部)を縫い縮めると咽頭周辺の軟組織の可動性が低下し、口が開きにくい状態になります(開口障害)。

他に、創部を縫い縮めるのではなく、他の部位から組織を移動させて咽頭壁を再建された可能性もあります。こちらの方が組織欠損が少なく機能障害が軽くはなりますが、それでも元通りに再建することは困難で、どうしてもある程度の開口障害は生じるものです。また、筋力の低下や神経の損傷も関係していると考えられます。

手術して間もない時期であれば、開口訓練を継続することにより改善する部分もありますが、嚥下訓練や開口訓練は受けられたのでしょうか。現状では、術後8年も経っているため効果は限られますが、開口訓練を行うことで改善する余地があるかもしれません。また、再度の咽頭再建術が有効かもしれませんし、痛みのために大きく口が開けられないのであれば、全身麻酔をかけて口を開けたうえで、虫歯を治療するという方法も考えられます。

一度、大学病院や総合病院の口腔外科で相談されることをお勧めします。