口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

粘液嚢胞摘出後の痺れ

年齢 性別 相談日
30代 男性 2011年7月19日

【相談者】2011年7月19日  30代 男性 Z

4月初旬頃、左下口唇に粘液のう胞ができて5月27日に口腔外科を受診。担当医に「切除しましょう」と言われ、そのまま外科手術。手術時に麻酔をしたので、翌週に抜糸するまで痺れもこんなものかと思っていたのですが、抜糸をしてからもいっこうに痺れはひきません。

抜糸から2週間たった頃におかしいと思い、担当医に電話したら「神経を傷つけたつもりはないが、痺れがあるならそれを改善する薬を飲んだらいい。ただ当院では薬を出せないので大学病院を紹介する」ということで大学病院に行きました。

しかし病院では「痺れが完全に取れることはない」と言われ、とりあえずメチコバールを処方され服用しています。薬を飲んで3週間、いっこうに良くなる気配もなく、食事をするのも言葉を発するのにも不自由しています。

最初の歯科クリニックでは、手術における後遺症?についての説明も何もなく、今こんなことになってすごく憤っています。

そこでお聞きしたいことは次の2点です。一つは、いつかは麻痺が完全に消滅し元のような感じになるのかどうか。二つ目は、手術のリスク説明もなく手術をしたクリニックに対して賠償責任義務はないのかどうかです。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

粘液のう胞の手術に限らず、切開して患部を切り取る手術には、周辺の神経を損傷してしまうという危険性が伴います。わたしたちの体のほぼ全ての部分において、神経が網の目のように張り巡らされているため、メスを入れると必ず神経が切断されて麻痺が生じるのです。

残念ながら、通常は切断された神経が再生されることはありません。しかし、周辺の神経が伸びてくると、数ヶ月から数年の時間を要するものの感覚は回復していきます。もちろん術後2ヵ月に満たない現時点で目立った回復は期待できませんが、ビタミンB12製剤であるメチコバールを内服することにより回復の早まりを期待できます。

一方、術前に説明がなかったことが「説明義務違反」に該当するのか、またどの程度まで説明する必要があるのかという点については、法律の専門家に相談されることをお勧めします。

www.koku-naika.com/p453mucocele1.htm

【相談者】2011年8月2日  30代 男性 Z

お忙しいなか早速のお返事をいただきましてありがとうございます。依然としてしびれは取れませんが、服薬しながら気長に治療していきたいと思います。 なお、説明義務に関しては、知り合いの専門家にも相談しながら対応していきたいと思います。

この度はご丁寧な回答をいただき、誠にありがとうございました。