口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

口腔灼熱症侯群と自発性異常味覚

年齢 性別 相談日
60代 女性 2011年10月24日

【相談者】2011年10月24日  女性 NY

質問1

数年前から口腔内の不快感に悩まされております。一点目は、舌が常に刺激を受けているようにぴりぴりします。丁度熱いものでやけどをしたときのような感覚です。以前は就寝前にその感覚があっても、翌朝起きると治っていました。しかしあるときから一日中その感じに悩まされております。

二点目は、口腔内が常に塩辛い感じがしていることです。塩辛いものを食べた時でなくても、そんな感じがして、歯を磨いても、リンスでゆすいでも治りません。ほとんど一日中、塩辛さと、舌のぴりぴりが続いています。ただ、食事に支障はなく、食べているときに舌がしみたり、味覚に変化が起きたりすることはありません。むしろ口の中に何かが入っているときの方が、この両方の感覚がなくなる感じです。

口の中は見る限りでは、特に炎症があるわけでもなく、舌が少し白っぽいくらいです。虫歯も治療しておりましし、歯科医では歯周病で治療が必要といわれる事もありませんでした。特に問題が見つからないと言われ、何が原因なのかわかりません。宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

舌のピリピリ感は、口腔灼熱症侯群や舌痛症などの病気の可能性があります。また、何も食べていないのに塩辛い味がするのは、自発性異常味覚という病気が疑われます。

いずれの病気もストレスや亜鉛不足、ドライマウス、脳の感覚の異常、精神疾患などが原因として挙げられます。治療方法としてはそれぞれの原因を調べたうえ、ストレスの緩和やドライマウスの改善、投薬などを行います。薬の種類は亜鉛製剤、唾液分泌を促す薬、漢方薬、抗うつ薬などが有効です。

【相談者】2011年10月31日  女性 NY

質問2

丁寧なご回答ありがとうございます。このような病は普通の歯科医院ではわかりませんね。やはり、口腔外科へゆくべきなのでしょうね。近くを探してみることにします。ありがとうございました。