口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

ヒアルロン酸の分解注射

年齢 性別 相談日
20代 女性 2012年2月4日

【相談者】2012年2月4日  女性 N

質問

はじめまして。下唇粘膜の違和感についての相談です。3週間ほど前にヒアルロン酸の分解注射を行ってから、食事や喋った時など、下唇の内側粘膜部分が前歯に触れるような違和感が続いています。ヒアルロン酸が入っている状態の時は違和感はありませんでした。

担当の美容外科医によると、粘膜の中での内出血がまだ収まっていない可能性があるので、1ヶ月くらい様子を見たほうがいいとのことで、別の美容外科医に相談したところ、瘢痕の名残の可能性があり、瘢痕は小さくはなるが完治はしない、とのことでした。

瘢痕の場合、完治は難しいのでしょうか。。?素人判断ですが、見た目は特に目立った荒れや赤みはないと思います。一生このままではないかと不安で悩んでいます。お手数ですが、ご回答宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下唇をふっくらした感じに仕上げるプチ美容整形を受けた際、下唇裏側の下唇粘膜からヒアルロン酸を注入し、事情によりその後ヒアルロン酸を分解させるための注射も打たれたのでしょう。ヒアルロン酸によるプチ整形に難がある場合に、分解注射を行う場合があります。

おそらく繰り返しの注射によって下唇の粘膜下組織が炎症を起こし、その結果瘢痕化したのでしょう。そのために下唇粘膜が前歯に当たる感覚に対し、違和感を覚えるようになったのだと思います。一度生じた瘢痕が完全になくなることはないと予想されますが、年月の経過とともに徐々に小さく、軟らかくなることもあります。

瘢痕が強い場合は瘢痕除去術やステロイド剤を使用する場合もありますが、このような手術によってかえって瘢痕が強くなる可能性があるため、現在の状況をよくみて判断する必要があります。美容外科医の意見が分かれていることから、今は判断が難しい状況なのでしょう。