年齢 | 性別 | 相談日 |
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40代 | 女性 | 2012年3月20日 |
【相談者】2012年3月20日 女性 YS
質問
中学1年→蓄膿症手術左右
35歳→数年歯が痛く治療してると、ある日左歯茎に膨らみができ→総合病院口腔外科で術後性上顎洞のう胞と言われ即手術
48歳→左ほおに痛み(歯痛あり)総合病院口腔外科に行く→レントゲン、CTも痛くなるのう胞はないと言われる。上顎洞は白いが、水のう胞で痛くなるわけがないと言われる。こんなに痛いのに、「痛くなる原因なし」と言われ、「むしろ歯を抜いたほうがいい」と言われる。歯茎も腫れていないし、硬いものも噛めるのに??
すぐに、総合病院の耳鼻科に行くと、レントゲン、CT MRIを見て「即手術」と決まった。膿性ではない、水のう胞って、CTとかでわかるのですか?また、膿んでいなかったら痛くないのですか?耳鼻科では、抗生物質はききません。痛み止めですと言われ、処方され、手術の日程はまだ決まっていません。
毎日、シクシクと歯痛、頬痛です。特に疲れると、痛みどめ(ロキソニン)を飲まなくては辛いです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
蓄膿症すなわち副鼻腔炎の手術から10~20年経過後、術後性上顎のう胞が生じるケースがありますが、22~23年後にのう胞摘出術を受けられたようですね。
さて現在の頬部の痛みは、のう胞が再発して感染が加わったことによる痛みの可能性があります。抗生物質は上顎洞内の感染巣部に到達するのが難しいと予測されるため、「ききません」と言われたのではないでしょうか。消炎鎮痛剤のロキソニンが効くことから、やはり感染が生じていると考えられます。今後、再びのう胞摘出術を行う予定はないのでしょうか。
口腔外科では水のう胞と言われたということですが、おそらく「粘液貯留のう胞」を指していると考えられます。確かにその場合は痛みがなく、手術で取り除く必要はありませんが、CTで粘液貯留のう胞なのか術後性上顎のう胞なのかを見分けるのは困難です。また、内部に溜まっているのが膿なのか、粘液や水なのかを見分けることも同様に難しいでしょう。また、手術を繰り返したことによる末梢性神経障害性疼痛の可能性も考えられますが、その場合はロキソニンが効かないため該当しないと考えます。