口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

1歳5ヶ月の息子の下唇にできた粘液のう胞

年齢 性別 相談日
20代 女性 2012年5月18日

【相談者】2012年5月18日  女性 J

質問

1歳5ヶ月の息子の下唇の内側に5㎜程ののう胞が出来ています。下唇の内側を怪我した時に出来たと思いますが、もう2ヶ月ぐらい経っています。かかりつけの耳鼻科で診てもらったらのう胞と診断され、触らなければ治ると言われましたが、触り続けると手術をしなければいけないと言われました。

息子は口の中に指を入れる癖があり、それを止めさせれば自然と治るものなのでしょうか?のう胞は少し大きくなり、赤く血豆の様になり小さくなって、また水ぶくれの様な感じになるのを繰り返しています。

まだ小さいので手術はなるべく受けさせたくありません。全身麻酔で手術を受けたという例もネットでみました。もし方法があるなら自然と治したいと思います。もし手術しか方法がないとすると、どのようにするのでしょうか?レーザーだけで済む方法などご存知であれば教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下唇を怪我した際に「口唇線」という唾液腺が傷ついたため、唾液が周囲に溢れ出して溜りのう胞が生じたのでしょう。粘液のう胞は触らなければ自然に治るというものではなく、口唇線も含めてのう胞を摘出する必要があります。レーザーでのう胞を焼灼しても口唇線が残っている限り再び唾液が溜り、粘液のう胞は再発してしまいます。

しかしながら緊急性を要するものではないため、小学校入学後に局所麻酔下での手術を容易に受けられるようになった時点で摘出されるとよいでしょう。