口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

喉の痛み・口の中の乾燥・舌のパサパサ感

年齢 性別 相談日
30代 女性 2012年7月8日

【相談者】2012年7月8日  女性 O

質問1

5月12日に急な喉の痛みと発熱がありました。すぐに風邪薬を飲み、熱は2日で下がりましたが、その後1か月間ほど風邪薬を飲み続けても、喉の痛みと乾燥感が治らず、耳鼻咽喉科を受診しました。検査の結果、ファイバースコピーでも異常なし。血液検査でも内臓も栄養面も全く異常なしで、「ただの乾燥」だと診断されました。(最初に喉の痛みと乾燥感が出てから2か月が経ちます。)

それから、毎日加湿器を付けて、濡れマスクをして、水分をしっかり摂り、飴をなめたりガムをかむようにしたりいますが、喉の痛み・口の中の乾燥・舌のパサパサ感が全く治りません。・・・そこで気がついたのですが、梅干しやレモンなどを想像すると、出てくるはず唾液が、ほとんど出ない事に気が付きました。

耳鼻咽喉科も3件行き、内科にも行き、原因が「乾燥」としか言われません。他にどのような原因が考えられますか?又、糖尿病負荷試験では異状なしでした。日常生活に支障が出て大変悩んでおります。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口の乾燥、即ちドライマウスのため喉が痛み、口の乾き自体が辛い状況のようですね。喉の痛みの原因には腫瘍やガン、外傷、異物、あるいは細菌やウイルスによる感染など多種多様なものがありますが、耳鼻咽喉科の診察でこれらには該当しないことを確認されたと推察します。確かにドライマウスでも喉が痛みますが、薬の副作用や糖尿病、シェーグレン症候群、唾液腫の腫瘍や炎症ではないと確認済みだとすれば、ストレスの影響が大きいのではないでしょうか。

水分接取やよく噛む習慣は継続しながら、ストレスについても緩和できるように生活や人間関係などを見直されたらいかがでしょうか。また、保湿成分が入ったマウスリンスやジェルも粘膜に潤いを与えてくれる他、漢方薬もドライマウスの症状の改善に役立ちます。

血液検査ではシェーグレン症候群が確認されなかったようですが、唾液腺造影や口唇腺の病理組織検査を行えばシェーグレン症候群が発見される可能性はあります。

【相談者】2012年7月10日  女性 O

質問2

お返事ありがとうございます。シェーグレン症候群についてですが、喉の痛みはこの2日程で少しマシになったものの、口の中の乾燥は全く改善しないので、次にお医者さんに行く時に検査をお願いしようと思います。

1年ほど前に、原因不明の唇の荒れに悩まされた事があり、皮向けがひどくひび割れ、喋る事も食べる事も大変な状態が半年ほど続きました。今も皮膚科に通い、ひどい時にはステロイドを塗り、症状がマシな時はプロぺトをリップ代わりに塗っています。

内科の検査では何も異常がなく、「ただ敏感なだけ」と思っていましたが、今回の症状と一緒に相談しようと思います。ご親切に本当にありがとうございました。