口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

下顎骨骨折後に生じたカウザルギー

年齢 性別 相談日
30代 男性 2011年5月11日

【相談者】2011年5月11日  30代 男性 d

初めてご質問させて頂きます。私は、医療の知識はありません。2010年5月29日に右下顎骨折のため固定する手術を行いました。手術後、もうすぐ1年を迎えるところですが術後より右下唇から右側喉元にかけて表面の皮膚が冷たい又はむず痒いと感じる症状が続いております。

現在も通院中でして担当して下さっております先生に伺ったところ「カウザルギー」の症状がありますがその内完治するでしょう。と言われております。そこで、「カウザルギー」なる症状について2件、お聞かせ願いたいのですが1件目:自然治癒で改善されていくものなのでしょうか。もし自然治癒で改善されるのであれば、通院を取り止めようと検討しております。2件目:よく右下唇周辺がむず痒くなるため落ち着くまで何度も手で擦るように触る事が1年近く続いているのですが触り続けていても支障はございませんか。

以上、ご多忙のところ恐縮ですがご教示頂きたく宜しくお願い申し上げます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

カウザルギーとは何らかの原因によって神経が傷つき、痛みやしびれが続く状態をいいます。下顎骨骨折の際にその中を走行する下歯槽神経が傷つき、結果としてカウザルギーが生じたのでしょう。世界疼痛学会では、1995年以後カウザルギーに代わり「複合性局所疼痛症候群Ⅱ型」という用語を使用しています。

カウザルギーは治癒が困難で症状が何年も続くとされていますが、中には自然に治るケースもあるため、治療を受けずに様子を見るという方法も一つの選択肢となります。ただし、薬物療法や星状神経ブロックを行うと改善する場合もあるため、ペインクリニックを紹介してもらい、しばらく治療を受けられるのも一案です。

また、右下唇周辺を擦るように触る行為は症状の悪化を引き起こす可能性はあるものの、血行の促進により回復への一助となる可能性も秘めています。