年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
50代 | 女性 | 2016年1月11日 |
【相談者】2016年1月11日 みっち
質問1
歯根膿疱の開窓術について、質問させてください。CTにより、右下6番の神経に近い所までの大きな膿疱を確認し、1週間前に個人の歯科医院にて、開窓術を行ってもらいました。今は患部に薬の付いたガーゼが入っている状態なのですが、3日前にガーゼ交換してもらったのに、すでにかなりの悪臭がしています。
先生からは、1週間~10日このままの状態にしておくと言われています。また、左で食べるようにしていますが、歯磨き後のうがいもありますし、ガーゼが取れるような、浮いたような感じになってきています。臭いについては、仕事もありますし、衛生的な面も考えて、日に日に不安とストレスが大きくなっています。
このまま何ヵ月かこの状態での我慢は仕方がないのでしょうか?また、開窓術はやはりガーゼの方法しかないのでしょうか?それと、将来的に摘出手術をしなくてもよいのでしょうか?いろいろ質問させていただきましたが、よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯根嚢胞が下顎骨内部を走行する下歯槽神経に近接しているようですね。嚢胞を全て摘出しようとすると神経が傷ついて麻痺が生じる恐れがあるため、神経に接する部分の嚢胞壁はそのままに、上部の嚢胞壁のみを切り取って傷口が開いたままの状態にしているのでしょう。開窓術の後は傷口にガーゼを詰め込み、嚢胞が小さくなるのをじっくり待つことになります。
嚢胞腔が小さくなるまではガーゼを定期的に交換する必要がありますが、時間の経過とともに臭いは発生するものです。現状では我慢する以外に方法はありません。
嚢胞腔が小さくなるまで数か月かかると説明されたようですが、1~2か月でかなり小さくなるケースもあります。
ガーゼは臭いが生じやすいため、傷口にシリコンやレジンでふたをする場合もあります。傷の状態にもよりますが、ガーゼ以外の材料について、一度ご相談されることをお勧めします。
将来の摘出手術については、開窓術が成功すれば必要ありませんが、嚢胞の形や位置によっては摘出した方がより確実に治る場合もあります。この点については、状態を観察しながら担当医とご相談されるとよいでしょう。
【相談者】2016年1月13日 みっち
質問2
早々とご丁寧な回答をありがとうございました。ガーゼの件、また、かかりつけの先生に相談してみます。本当にありがとうございました。