口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

味覚異常

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年4月30日

【相談者】2008年4月30日 30代 女性  M

はじめまして。ここ数日間、口腔のことで心配ごとがあり、ネット検索をして、こちらにたどりつきました。

早速ですが、最近、起床時に、口の中がとても甘く感じることがあります。ここ数日。夜は、念入りに歯磨きをし、それ以後は飲食は一切しません。昨夜、途中で1回起きた際、口中が甘く感じたので、うがいをし、もう一度寝て、起床すると、やはり口中が甘く感じるのです。

これは、歯磨き粉が原因なのか、それともほかに、病気なのか気になります。歯磨き粉は、特別に変えてはいません。物を食べていなくても、甘く感じることなどあるのでしょうか。

お忙しいかと思いますが、わかる範囲で教えていただけたら、大変ありがたいと思います。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

何も食べていないのに甘みを感じる理由としては、2つの可能性が考えられます。まず、口の中にでんぷん系(米やパンなど)の食べかすが残っていて、これが唾液中のアミラーゼという消化酵素でブドウ糖に変化することで甘みを感じるという可能性です。食後に多量の食べかすが残っているなら、この可能性があります。

食べかすが残っていないということであれば、2番目の可能性としては、味覚異常ということになります。通常、味覚異常は甘みを感じにくいとか甘いものを食べても塩辛く感じるということが多く、甘みが出現するケースは少数派です。

味覚異常の原因は多種多様にありますので、専門の医療機関を受診して調べてもらう必要があるでしょう。一般的には、ドライマウスと関連して症状が生じる場合が多いため、合わせて検査や治療を行うことが多くなります。