口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

舌のやや後方の色が周りと異なり、白いカビのようなものが出現しました

年齢 性別 相談日
20代 男性KT 2013年11月16日

【相談者】2013年11月16日  男性KT

質問

先日から舌のやや後方の色が周りと異なり、乳頭がなくツルッとしたような状態になったのですが特に痛みもないので放って置いたら白いカビのようなものが出現しました

調べてみると正中菱形舌炎の際におこりうるカンジタ菌によるものではないかと疑っています。

特に痛みもないので困ってはいないのですがもしも重大な病気の前触れであったりすると怖いのでぜひご意見をお聞かせください

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

舌のやや後方部の舌乳頭が消失したということですね。漢方ではこのような状態を「剥落」といい、元気がなく体の働きが悪くなっている「気虚」の状態を意味します。

正中菱形舌炎とは、生まれつき舌乳頭がない部分に細菌感染による炎症が生じた状態をいうので、正中菱形舌炎である可能性は低いといえるでしょう。

剥落が生じた部分が白くなったことから、確かにカビが生えてきたとも考えられますね。口の中の乾燥や抗生物質の長期服用により、カンジダ菌というカビ(真菌)が繁殖しやすくなります。カンジダ菌の検査が陽性であれば、抗真菌剤の塗布やうがいなどでカンジダ菌を減少させることができます。

舌の表面が白くなっているのは舌苔が付着している場合の他、白板症や扁平苔癬、ニコチン性白色角化症、舌ガンの可能性も考えられます。従って一度、診察を受けられることをお勧めします。