口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

骨にまで達する虫歯

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年9月18日

【相談者】2008年9月18日 40代 女性 EK

一年位前に虫歯の治療をして神経を抜いた歯(差し歯にはせずセメントで穴をふさいでいた)が痛くなりましたので、以前治療していただいていた歯医者さんが休診日だったため、別の歯医者さんに行きましたところ、歯に骨まで穴が空いていると言われました(歯茎がちょうどへこんでいるあたり)。

そこでは穴を塞いで差し歯にした方が良いとのことでしたが、そこの歯医者さんでは穴を塞ぐことはできないと言われ、別の歯医者さんに行きお願いしたところ、差し歯にすれば土台の芯が穴をふさぐので大丈夫とのことでしたので、そこの歯医者さんで差し歯にしていだだきました。しかしそれから1か月の間に3回も差し歯が土台ごと抜けてしまい、その都度セメントでつけてもらっている状態です。

そんなに頻繁に抜けてしまっているのでは穴が塞がっているとは全然思えません。穴が空いたこのままの状態で大丈夫なのか心配でたまりません。お忙しい中、申し訳ありませんが、先生のご意見を伺えれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

虫歯が奥深くまで進行し、歯肉よりさらに深く骨のある部分まで進行していたということだと思います。このような場合は残っている歯質が少なく弱くかぶせ物(クラウン)がとてもはずれやすい状態です。案の定3回はずれてしまったということですのでこのままつけ直すだけの対応では状況が改善することはないと思います。

対応策はあきらめて抜歯するか、歯冠長延長術を行うかのいずれかです。歯冠長延長術とは歯の周囲の歯肉と骨を一部取り除いて短くし、歯質を露出させることです。これにより今までより長いクラウンをかぶせることができはずれにくくなります。

いずれの方法が適当か担当の先生と相談してください。