口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

クリッキング

年齢 性別 相談日
20代 女性 2008年10月17日

【相談者】2008年10月17日 20代 女性 P

口を開けると関節の辺りがガクッと音がするのですが、顎関節症の疑いがあるのでしょうか。病院では、どんな検査や治療が行なわれるのでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口を開けるときに関節の中で生じる「ガクッ」という音を「クリッキング」といい、顎関節症の症状の一つです。顎関節症の検査は簡単なものが多く、顎の関節や周囲の筋肉を触ったり押したり(触診)、動きやズレを見たり(視診)、音を聞いたり(聴診)といった診察でほとんどのことが分かります。また、レントゲン検査で骨の変形の有無も調べます。さらに詳しく調べる方法としてはMRIや顎関節造影、顎関節内視鏡などがあります。

一方、治療法としてはスプリント療法、顎関節の体操、内服薬やシップ、顎関節洗浄療法や手術などさまざまなものがあります。しかしながら、クリッキングのみで痛みや開口障害がない場合は、特別な治療は行わずそのままにしておくのが一般的です。顎関節の体操や開口訓練など、自分でできる簡単な対応程度は実践されてもよいと思います。

www.koku-naika.com/p139TMJdisorders.htm