口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

ヘルペス性歯肉口内炎

年齢 性別 相談日
30代 男性 2008年10月20日

【相談者】2008年10月20日 30代 男性 A

1ヶ月強続く口腔内の荒れについてご相談させて下さい。症状としては、当初、舌のしびれ(やけどしたような感じ)で始まりました。しびれを感じる部分も、多少移動したのですが、これが収まったと思った途端、今度は口内炎が複数発生しました。

そして、口内炎も落ち着いてきたと思った矢先、口の端に、ヘルペスのような発疹が出来、これが治るのに2週間程度を要した次第です。

しかし、その後、ヘルペスが治りかけた途端、今度はのどに痛みを感じ、つばを飲み込むときなどにも違和感を感じるほど。そして、徐々にこれも治ってきたと思ったところ、また舌のしびれと口内炎が復活してきてしまいました。

気になるきっかけとしては、確かに仕事のストレスがピークにあったことは挙げられますが、加えて、症状の出る1週間ほど前に、風俗に務める女性と、ディープキスをしてしまったことが気になっております。

HPを拝見し、突然ご照会をさせて頂きましたが、何卒アドバイスを頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口内炎が口腔粘膜や口唇、のどに繰り返し生じているようですね。口内炎の原因はさまざまですが、小さな丸い潰痕ができる代表的な口内炎(アフタ性口内炎)を含めて、その多くが原因不明です。しかし、歯や口腔に不潔な状態が続くと口内炎ができやすいことは確かなので、できるだけ清潔にして下さい。

また、タバコに含まれるニコチンも口内炎を作りやすいため、禁煙が望ましいところです。その他、カンジダ菌というカビの繁殖やくいしばり、歯に使用する金属に対するアレルギーが原因の場合もあります。

一方、性交渉によって感染する病気にヘルペス性歯肉口内炎があります。症状が似ていることから、1週間の潜伏期間をおいて発症したと考えるとピッタリと当てはまりそうです。対処法としてはうがい薬やビタミンCの内服が中心となり、抗ウイルス剤であるゾビラックスの内服やアラセナA軟膏の塗布を行う場合もあります。

【相談者】2008年10月20日 30代 男性 A

先生、早速にありがとうございます。なかなか相談しづらかった話しだけに、本当に心強く、心より感謝申し上げます。重ね重ねで恐縮なのですが、梅毒という可能性はあるのでしょうか。どうしてもこれが心配であり、ご教授頂ければ幸いです。本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

梅毒の症状とはかなり様子が異なるように思います。梅毒の初期症状が現れるまでには3週間程度の潜伏期間を要しますが、まずこの点が一致しません。また、梅毒の初期症状は初期硬結というぷつっとしたしこりであり、痛みやしびれが生じることはありません。

硬結の中心部に潰瘍が生じる場合もありますが、痛みがないことや次々に別の場所にできるわけではないことから、やはり梅毒とは考えにくい状態です。

ただし、実際に口の中を診ていないため確定的なことはいえません。口腔外科や耳鼻咽喉科で診察を受けられることをお勧めします。