年齢 | 性別 | 相談日 |
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30代 | 女性 | 2013年8月14日 |
【相談者】2013年8月14日 M
質問
舌の痛みに悩んでいます。昨年の秋、急に舌先がひりひりしはじめ、しゃべることが苦痛になりました。近くの歯科受診し、歯並びの悪さやドライマウスになっている可能性を指摘されました。一時期、一日中マウスピースを入れておりその時には舌先の痛みは改善しました。
現在、歯並びの悪さを直すために矯正を開始しており、歯はだいぶ並んできましたが、舌の痛みは改善しません。大学病院の口空外科では癌やカンジダではないと言われております。くいしばりの自覚はあります。舌先に歯痕があり、その部分がヒリヒリし何もする気が起こりません。どのような治療がベストなのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌尖が痛む理由にはさまざまなものがありますが、食事の際に痛みが増すのは粘膜の荒れが原因でしょう。食いしばりやドライマウス、カンジダ症、ビタミン不足や鉄分不足による貧血、亜鉛不足、アレルギー、膠原病などが考えられるため、これらの問題の有無について調べ、必要であれば治療することをお勧めします。一方、原因がはっきりしない場合でも漢方薬や口内炎用のうがい薬、塗り薬で症状が改善する場合があります。
食事中には痛まず、何もしていない時間帯に痛みが気になる場合は粘膜ではなく神経の問題が疑われ、舌痛症の可能性が高くなります。また、ストレスなどの心理的・社会的要因が関与する場合もあり、舌痛症に対しては抗うつ剤、抗けいれん薬、抗不安薬、漢方薬など投薬による治療が中心となります。