口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

下顎骨の空洞

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年10月27日

【相談者】2008年10月27日 30代 女性 SY

先日、左下一番奥の銀歯が膿んで、そして歯が溶けていて空洞ができていました。抜くしかないと言われ抜きました。4本親知らずがあることは分かっており17年前に1本取りました。レントゲンを撮ったところ、骨が溶けていてかたまりがあると言われ歯科大を紹介されました。

なんとか腫と言われたので悪いものじゃないですよね?と聞きましたら、多分、大丈夫だと思いますが、病理検査して親知らずを抜くついでに全て取ってもらったほうがいいといわれ、入院して手術になると思いますといわれました。先生が言うには、長い間の親知らずの影響ではといわれましたが不安で心配です。大丈夫なんでしょうか?

一番奥の抜いた歯には、神経がなかったので痛みはありませんでした。その影響でか分かりませんが、骨が溶けて何かできているといわれても、全く痛みはありません。手術の場合、部分麻酔ですか?どのくらい入院して手術時間はどのくらいでしょうか?仕事をしているのですが、どのくらい休まなくてはいけないのでしょうか?どうぞ、アドバイスよろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

親知らずの根の先付近には下顎骨があり、その中に下顎管が走行しています。また、下顎管の中には下歯槽神経と下歯槽動静脈が走っており、親知らず抜歯時にこれらを傷つけると、出血やしびれ(麻痺)が生じる場合があります。そして、このしびれは下の片側全体の歯や歯肉、顎、唇に出現します。

既に抜歯されて、現在しびれがあるのでしょうか? 神経の損傷の程度がはげしい場合は、早期にビタミン剤の内服や血行をよくするためのリハビリを開始した方がよいでしょう。担当の先生とよく相談してください。